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2013年12月22日

自作パッチ

軍装コスプレする上で、ネックになりやすいのが部隊パッチ。
特にリエナクトメントの場合、集団で身に付ける必要があるので、ある程度数が流通しているパッチでないといけません。
しかし、いつでもレプリカが入手できる南ベトナム軍のパッチって、BDQやLLDBなど限られた部隊のみ。
しかもこういう戦後の量産されたレプリカって、米軍のパッチ作ってる業者が米軍と同じ規格・機械で生産しているせいで、パッチのサイズそのものが実物より小さい場合が多いのです。
レプリカや米軍のSSIは横幅5cmが一般的ですが、実際の南ベトナム軍のは幅6cm、大きい物では7cmもあります。(米軍と同じサイズも一部存在しますが)


ならば、自分で作ればいいじゃない!
という訳で、今まで自作してきた南ベトナム軍のパッチ等をご紹介します。

自作パッチと言っても、機械刺繍や機械織り(いわゆるBEVO)、手刺繍パッチは手間もコストかかるので、そう簡単に量産できるものではありません。
そこでお勧めなのが、当時南ベトナム軍で広く使われていたシルクスクリーン(シルクプリント)製のパッチです。
ただの綿布に印刷しただけの生産性の高いパッチなので、南ベトナム軍では部隊章はもちろん、ネームテープや資格章にまでもこのシルクプリントが多用されていました。

これを再現するにはいろいろ方法があると思いますが、僕が使っているのはA-One(エーワン)という会社の"布プリ"という商品です。


これを使えば、パソコンで作成した画像が家庭用のプリンターで直接布に印刷できてしまう超便利商品なんです。
実物と比較すると、生地の目は若干荒い気がしますが、あの薄っぺらい質感はいい感じに出ています。
そして何より、サイズを実物通りに設定できる!

ただし、僕が依頼を受けて作る場合はインク代や画像作成技術料を含めた価格で販売しています。
下記のように画像データを作るのにけっこう手間がかかるので、ご了承下さい。



【シルクプリント風パッチの作り方】

今まで一番量産した陸軍第1歩兵師団を例に解説してみます。

ネットで拾ったデザイン(イラスト)や、実物を撮影した画像を印刷すれば、とりあえずは形になります。
しかし、実物には微妙な版ズレがあり、図柄も元デザイン通りではなかったりします。
また、実物を撮影しただけの画像だと、元の布の目の凹凸まで印刷されてしまい不自然だし、細部のディティールがボヤけてしまいます。
そして肝心のサイズがあやふや。

なので僕が作る場合は、まず実物の画像を画像作成ソフトでトレースし、新しい"版"を作ります。

この時点で版のズレや歪みを再現しつつ、撮影時の歪のみ修正。
この作業が一番時間かかります。特に複雑な図柄だと大変。
以前はフォトショップなど一般的な画像加工ソフトを使って作成していましたが、この手の画像作成はSVGというベクトル画像データ形式が便利だと聞いたので、今はInkscape(インクスケープ)というフリーソフトを使っています。

画像データが出来れば後は印刷するだけなのですが、次に問題になるのが、実際に出力するサイズ。
こればかりは実物から採寸するしかないのですが、僕はあまり実物パッチを持っていないので、大先輩から資料をお借りしています。

某大佐が所有するベトナム戦争当時の実寸資料122種を撮影・採寸させて頂きました。とんでもなく貴重な資料で感激です^ ^

実物のサイズを確認したら、その通りに出力サイズを調整します。
複数並べて印刷したいので、僕はパワーポイントで調整・配置していますが、もっと楽に調整できるソフトもあるかもしれません。

出力サイズをミスると1シート丸ごと台無しになるので、必ず事前に普通の紙に試し刷りした方がいいと思います。
僕はそれで何度も失敗しましたw

出力サイズが調整できたら、いざ布プリに印刷!


おお!壮観!

これを一枚一枚切り離して完成となります。

ちなみに、このままだと綺麗すぎて野戦服に付けた時に浮いてしまうので、自分用に汚し加工もやってみました。
水で薄めた紅茶にちょっとずつ浸けて、黄ばませていきます。
※濃い紅茶でやると一発で赤茶色になってしまうので、くれぐれも薄く、ちょっとずつ染めてください。

うん、いい感じ。
ついでに海外のディーラーで売ってる風に英語で部隊名を書き加えて見ました。
どうせ服に付けるから関係ないんだけどw


そして野戦服に縫い付けた最終形態がこれ。

"THANH"のネームテープも、SSIと同様に布プリで作成した物です。
服は米軍のOG-107で代用してるんでインチキですw


▲去年の『ベトベトしま戦か?第13戦』にて。
この回は"ハンバーガーヒルの戦い"がモチーフだったので、我々南ベ勢は937高地で米101空挺と共に戦った第1歩兵第3連隊で集まるためにパッチを製作しました。
史実では、米軍が2週間かけても攻略できなかった937高地に増援として同部隊が派遣され、到着からたった二日で攻略に成功しています。
そう、ハンバーガーヒルは我々の手で勝利したのです!(最後に来て美味しいところ持っていった?笑)

▲実際のハンバーガーヒルの戦い(1969年)
米101空挺と共に南ベ第1歩兵の兵士が見えます

また第1歩兵師団は北緯17度軍事境界線からラオス国境地帯を管轄していたため、ハンバーガーヒル以外にもアシャウ渓谷やテト攻勢、ラムソン719作戦にイースター攻勢など数々の激戦を経験した、南ベ随一の歩兵師団です。


他にもイベントの度に製作してきた自家製パッチを一挙公開~

第1歩兵師団第3歩兵連隊(胸に付ける大きいやつ)

第3歩兵師団(1972年以降)とネームテープ、QLVNCH(ベトナム共和国軍)タブ

マイクフォース(幅7cmの大型バージョン)

NKT連絡局/コマンド雷虎(これも7cm幅バージョン)


その他写真無いけど

・第2軍団
・VIET-NAMタブ
・第2歩兵師団第4歩兵連隊
・第18歩兵師団(サブデュード)
・第22歩兵師団
・第22歩兵師団第14機甲大隊
・第23歩兵師団第8機甲大隊
・空挺師団
・天使の翼(ジャンプステータス)
・海軍LDNN
・ダラット国立軍事アカデミー
・トゥドゥック歩兵学校
・心理戦局

とまぁ、当時シルクプリントが存在していたパッチなら作りたい放題な訳です。
もちろん南ベトナムだけでなく、同じくシルクプリントを使っていたアジア各国軍のパッチもその気になれば作れます。
特に、ラオス王国軍とクメール国軍はいつかやりたいですねぇ。
資料はある程度そろってるので、あとはやる気とタイミングだけです。


なお、これらは僕自身がイベントで使いたいから作った物であり、「欲しいから作って」という依頼は受け付けていません。
布プリとは言え、それなりに技術が要る数日掛りの作業です。
自分が欲しい物でないとやる気起きませんし、別に数百円の駄賃が欲しくてやってる訳ではないので。

ただ、ベトベトなどで「この部隊一緒にやりませんか?」というお誘いは大歓迎です。(南ベ・CIDG関係に限る)
特に心理戦局やチューホイ計画など、戦闘しなくていいから一日中メガホンで敵にプロパガンダを流したいという方をお待ちしていますw






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この記事へのコメント
部隊をみんなで合わせるのって格好ですよね。

タイガ君はいろんな自作技術をお持ちでスゴイ!

昔、V-MATでLLDBの戦後レプリカの
購入時に大きくて驚きました。

そして実戦では、いつもオイシイ所を持っていくw

某大佐~www
Posted by OscarOscar at 2013年12月23日 07:16
>Oscarさん
低コストでそこそこのクオリティを求めた結果、自分で作るしか道がありませんでしたw
僕も米軍SSIサイズしか知らなかったので、初めて大きいサイズを見たときはびっくりしました。
当時の写真でパッチがやたら大きく見えるのは、ベトナム人が小さいだけじゃなかったんですねw
最初ハンバーガーヒルと聞いて、南ベが戦ってたなんて知らなかったのでどうしようかと思いましたが、調べたらそんな感じだったので「コレだ!」と思いましたw
あの資料はマジありがたかったです。これで南ベのメジャーな部隊のパッチのほとんどを複製できるようになりました^ ^
Posted by タイガタイガ at 2013年12月23日 17:28
ご無沙汰様です、NVAのヴィンでございます。
こんな便利な商品があるのですね!
ペルシャ語のネームテープとかを手書きでムリヤリ作ったりしていたのですが、目からウロコです…!
こんど私も諸々試してみます!

ベトベト、私は毎度ながらNVAで出ますので当日はよろしくお願いします!
Posted by ヴィン at 2014年04月07日 21:14
>ヴィンさん
お久しぶりです!
これを使えばプリント系の徽章は大抵作れてしまうので大変重宝しています。
どうぞお試しあれヾ(*>▽<*)ノ
ベトベト楽しみですね!同じベトナム人同士仲良くやりましょう(笑)
Posted by タイガタイガ at 2014年04月07日 23:11
ご無沙汰しております。
当時この記事を読んだ時は「ふ〜ん、こんなのあるんだ…」程度にしか思っていなかったのにも関わらず、先日パッチ製作に取り掛かりまして思いっきり参考にさせていただきました!
無いパッチは作る!いいですね〜!
私の世界が広がった様な気がします(笑)…まだ怖くてプリントアウトしてませんが(汗)
ありがとうございました!
Posted by RABBIT-FOOTRABBIT-FOOT at 2014年06月17日 20:04
>RABBIT-FOOTさん
特にチームでパッチを合わせるには、これが安くて自由度高くて最高ですね。
ちなみに、布プリの種類は今までいくつか試しましたが、シンプルな『生地タイプのりなし』が最適でした。
また、明るい色は発色があまり良くないので、画像データの彩度を高めに、明度を若干低めにしておくと良いかもしれません。
この辺はRABBIT-FOOTさんの技術なら楽勝だと思います。
パッチの完成楽しみにしています!
Posted by タイガタイガ at 2014年06月18日 01:21
>タイガさん
おぉ~、的確なアドバイスありがとうございます!
ビビリでまだプリントアウトしてなくてよかったです(笑)
早速試してみますね♪
重ね重ねありがとうございます!!
Posted by RABBIT-FOOTRABBIT-FOOT at 2014年06月18日 01:54
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