2015年05月02日
スンロク1975
記事にするのが遅くなりましたが、先月は『スンロクの戦い』から40周年でした。ベトナム戦争最末期の1975年4月9日から21日にかけて、サイゴンの東30kmに位置する都市スンロクでは、首都防衛のため集結したベトナム共和国軍とサイゴン攻略を目指す共産軍(※)との間で、ベトナム戦争最後の大激戦が繰り広げられました。この戦闘において、スンロクの死守を命じられた第18歩兵師団を中心とするベトナム共和国軍部隊はレ・ミン・ダオ少将(当時准将)指揮の下、歴史に残る壮絶な戦いに身を投じます。
(※解放戦線という体だが実体は南進した北ベトナム軍)
両軍ともに多大な犠牲者を出したこの戦いは、4月21日にベトナム共和国軍側がスンロクを放棄・撤退したことで共産軍の勝利に終わりました。しかし圧倒的な兵力で押し寄せる共産軍を前に、撤退命令を受けるまでの12日間一歩も引くことなく戦い続けたベトナム共和国軍将兵の奮戦ぶりは、永く後世に記憶されるものとなりました。また、この戦いを指揮した第18歩兵師団長レ・ミン・ダオ准将は後に『スンロクの英雄(Người Hùng Xuân Lộc)』と称され、4月24日に少将へと昇格します。
【スンロク1975撮影会】
日本ではベトナム戦争ヒストリカルイベントというと決まって1968年頃の設定にされてしまいますが、あの戦争を語るのであれば、最も激しい戦闘が行われた1970年代の戦史ももっと注目されてしかるべきだと僕は思ってます。
【おまけ】
今回の撮影会の為に新規作成した第18歩兵師団シルクプリント風パッチ2種は、近々ヤフオク等で販売予定です。興味のある方はどうぞご利用下さい。
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