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2018年06月02日

レンジャー大隊識別色

 前回、1971年以降にレンジャー部隊で使用された軍団色付きタブについて書きましたが、それ以前に使用されていた色付きタブについてもかなり踏み込んだ情報をベテラン兼研究者の方々から得られました。

(元レンジャー部隊付きアドバイザーの米陸軍大尉Dennis Kim氏の回答, 2018年5月16日)
1962年から1970年まで、レンジャー部隊は6個レンジャー群、計20個のレンジャー大隊で構成されており、それらは全国4つの戦略区に分かれて配置されていた。この時期、軍団を示すタブは用いられていなかったが、大隊を示す色付きタブが左肩に縫い付けられていた。タブには手書きで中隊番号が記入され、色によって各レンジャー群(LĐ BĐQ)内の大隊を以下のように示していた:
1st RANGER GROUP: Green: Group Headquarters, Red 21st Bn., Blue 37th Bn., Yellow 39th Bn. 
2nd RANGER GROUP: Green: Group Headquarters, Red 11th Bn., Blue 22nd Bn., Yellow 23rd Bn. 
3rd RANGER GROUP: Green: Group Headquarters, Red 31st Bn., Blue 36th Bn., Yellow 52nd Bn. 
4th RANGER GROUP: Green: Group Headquarters, Red 32nd Bn., Blue 41st Bn., Yellow 42nd Bn. Purple 43rd Bn., Maroon 44th Bn. 
5th RANGER GROUP: Green: Group Headquarters, Red 30th Bn., Blue 33rd Bn., Yellow 38th Bn. 
6th RANGER GROUP: Green: Group Headquarters, Red 34th Bn., Black 35th Bn., Yellow 51st Bn. 

これを要約すると、色分けは基本的には群本部(BCH/LĐ BĐQ)が緑、次いでそのレンジャー群内で番号の若い大隊(TĐ BĐQ)順に赤・青・黄であった事になります。
ただし第4レンジャー群は他の群よりも大隊の数が多かったため、通常の4色に加えて第43レンジャー大隊が紫、第44レンジャー大隊がマルーンとなっています。また理由は不明ですが、第6レンジャー群内の第35レンジャー大隊だけは青ではなく黒とされています。
またこの色分けは左肩上*またはレンジャー部隊章の上のタブだけでなく、右胸のネームテープでも同様だったようでうす。

※作戦服にエポレットがある場合はエポレットに通すスリーブ状のタブになりますが、エポレットが無い場合は単に四角形の布を直接縫い付ける方式でした。

これら大隊識別色タブ・ネームテープの使用状況は全部隊で統一されていたわけでく、当時の写真からはいくつかのパターンが見られるので、以下に使用例を示していきます。

ネームテープ
この写真は第4レンジャー群とされているので、赤いネームテープから第32レンジャー大隊だと分かります。

▲ネームテープ
上と同時期の第4レンジャー群の写真ですが、紫色のネームテープなのでこの写真は第43レンジャー大隊だと分かります。

▲レンジャー部隊章上のタブ
右手前の人物は赤色、中央は紫色のタブを縫い付けている。
紫色が用いられた大隊は一つだけなので、写真中央の人物は第4レンジャー群第43レンジャー大隊と特定できます。また右の人物は同じ第4レンジャー群の第32レンジャー大隊の可能性が高いと考えられます。
1971年以降の軍団タブと紛らわしいですが、大隊タブには軍団タブのように群や大隊番号は入りません。

レンジャー部隊章上のタブとネームテープ併用
この写真は1971年のラムソン719作戦中に撮影されたものであり、ラムソン719に投入されたレンジャー群は第1レンジャー群のみなので、この部隊は第1レンジャー群第37レンジャー大隊だと考えられます。

エポレットの無い服の左肩上タブとネームテープ併用
第1レンジャー群第21レンジャー大隊
エポレットがない為タブが肩の上側に直接縫い付けられています。

エポレットのある服の左肩上タブとネームテープ併用
エポレットがあるため、タブはスリーブ状になっています。
この写真は1971年のラムソン719作戦中に撮影されたものであり、ラムソン719に投入されたレンジャー群は第1レンジャー群のみなので、この部隊は第1レンジャー群第39レンジャー大隊だと考えられます。



ネッカチーフについて

なお、前線で使用されるネッカチーフは大隊ではなく、各大隊内の中隊を示していたそうです。しかしその色については単色以外にも二色や三色もあり、その色の組み合わせにはいくつものパターンがあるので、これらが全での大隊で統一されていた配色かは疑問であり、恐らくは各大隊が独自に決めていたものと思われます。

▲赤青二色のネッカチーフ(第4レンジャー群第42レンジャー大隊)




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