2015年11月02日
北米之旅二日目(その一) サンフランシスコ
ホステルのフロントに「フィッシャーマンズ・ワーフ行くにはどの駅に行けばいい?」って聞いたら、「ここからならタクシーで行ってもそんなに値段変わらないから、タクシー呼んであげるよ」と言うのでお言葉に甘えて呼んでもらう。
サンフランシスコの観光名所フィッシャーマンズ・ワーフに到着。
そこで予約してたサンフランシスコ湾クルーズに乗船。
日本語音声ガイドでサンフランシスコの歴史を聞きながらゴールデンゲート海峡を目指す。
なんでもサンフランシスコは過去に度々地震に襲われており、その度に壊滅的な被害を受けながら幾度も復興を繰り返している街らしい。
ゴールデンゲートブリッジに接近。映画で見るよりはるかにデカく感じる!
橋の真下より。一旦橋をくぐって太平洋に出てからUターンして再びサンフランシスコ湾に戻る。
今度はアルカトラズ島に接近。島内を見学する観光客が見えるくらい島の近くをゆっくり航行。
本当は島の上陸ツアーにも行きたかったんだけど、実はアルカトラズ・ツアーは予約数週間待ちの超人気スポットのため、僕が申し込みしようとした時には既に予約で埋まってた・・・。
本気でニコラス・ケイジごっこするつもりだったのに。
刑務所内見たかったなぁという思いはありつつも、気持ちい潮風を浴びながら2時間弱でササっと名所を見て回れたのは良かったです。
港に戻った後は周囲を適当に散策。
船着場の目の前にMusée Mécanique (機械仕掛け博物館)という、半世紀以上前の古~い娯楽用機械で遊べてしまう超レトロなゲームセンターがありました。
これだけのものが動態保存されており、しかも一般の人が自由に遊べる場所なんて日本には無いので、とても羨ましい事です。
そのMusée Mécaniqueの横には記念艦USSパンパニトが博物館として係留されており、中を見学することが出来ます。
パンパニトは太平洋戦争後期にウルフパック任務に従事した米海軍の潜水艦で、日本の民間徴用船および駆逐艦6隻撃沈・4隻損害という戦果を残したそうです。
潜水艦の後は、腹が減ったので昼飯。
平日でもフィッシャーマンズワーフは観光客で盛況。漁港の飲食店街なので、まんま築地場外市場のノリです。
イタリア系のレストランは店の前で熱心に観光客(女性限定)を客引き。美味しそうだったけど、僕にそんな金は無い。
なので中国系の店でロブスターをテイクアウト。一匹丸ごと入って1000円以下でした。安いし美味い。正解でした。
サンフランシスコという街は100年以上前から中国系移民に支えられてきた町なので、こういう店で食う方が歴史を味わえるんです、多分(?)
ちなみにこれを広場のベンチに座って一人で食べてましたが、周りがホームレスだらけで、しかもそのホームレス同士がいきなり大声で喧嘩はじめてしまい、ちょっと困りました。
人が飯食ってる目の前で「ファッキュー!ファッキュー!」言ってます。観光地のど真ん中でこういう光景があるのはアメリカならではですね。
食事の後はさらに範囲を広げて港周辺を歩く。
この部分だけ見れば、本当に綺麗で、幸せそうな街でした。
僕はこの街を見て、強い愛国心をもって軍隊に入るアメリカ兵たちの事を思い起こしました。
なんかアメリカ人自身、この平和な光景はかりそめの物でいつ消え去ってもおかしくないという危機感を思っていて、だからこそそれを脅かす勢力を何が何でも消し去るんだという強迫観念に苛まれてる気がします。
そしてサンフランシスコ観光最後の目玉、ケーブルカーに乗ってホステルに帰る。
が、駅に行ったら観光客で長蛇の列。ディズニーランドのごとく1時間くらい並んでようやく乗れました。
こんなに混んでちゃ市民の足としては機能してませんね。
映画でよく見るけど、本当にサンフランシスコは坂だらけ。よくこんな急斜面に車を路駐できるなと思う。
そもそもこのケーブルカーが作られたきっかけは、馬車の馬が坂道の途中で力尽き、馬車が坂を転がり落ちて死亡事故が発生した為らしいけど、それもうなずける話です。
運転手は19世紀末から変わらず人力でケーブル、ブレーキを操作してます。物凄い腕の筋肉。
そして始発から終点まで乗って、ケーブルカーを下車。
そこから歩いてホステルに戻りましたが、その道のりはちょっと怖かったです。
最初にホステルのフロントで地図を渡され、「危ないからこの地区には入らないでくれ」と言われていたブロックがあるのですが、駅からホステルまでの最短ルートはそのスラム街の外周だったので、そのストリートをとぼとぼ歩いてました。
すると外周とは言えホームレスだらけ。彼らの体臭で通り全体が臭い・・・。しかも日本のホームレスと違って、本格的に頭がイカれてる人たちが多い。
また通りにはチンピラがたむろしてるし、明らかにシャブ中ジャンキーな男がろれつの回らない言葉で何かを言いながフラフラと近寄ってくるし。うわ、怖ぇー!
今さらながらヤバい所に来たと気付いたので、下向いて超早歩きでその通りを通り抜けました。
タイに1ヶ月住んでたけど、真昼間からこんな危ない空気の場所なんて無かったよ。
さっきの漁港が素晴らしかっただけに、物凄いギャップ。情報としては知ってたけど、アメリカの格差社会って生で見ると本当に深刻なんだね。
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