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2024年04月30日

いつか本気で笑おうや

ミリタリーマニア業界では「これは政治思想とは関係ありません」という前置き(言い訳)が決まり文句として常用され、そしてその言葉を免罪符と勘違いして、戦争の歴史や戦没者を小馬鹿にし、お笑いネタにする自称「ヒストリカルイベント」が沢山ありますよね。
(同様に「黙祷」も免罪符にされてますね。真に死者を悼む気持ちがあるなら、あんな事は出来ないでしょう。)
僕はそういう人間としての常識が欠如した恥知らずな業界うんざりしたので、「ヒストリカルイベント」なるものに参加する機会はめっきり減りました。

いや、「思想とは関係ありません」という断りを置きたくなる理由は分かるんですよ。
政治関係の話は面倒くさい、揉め事に巻き込まれたくない、趣味として気楽に楽しみたいというのは自然な感覚だと思います。
しかし、だからと言って、際限無くふざけて良い訳がないでしょう。

このブログ読んでる人はとうに知っていると思いますが、私自身ははっきりと政治思想と言うか信条を持ってブログ、そして歴史趣味の活動を行っています。
それはミリタリーマニア業界ではタブーな事らしく、なんか私はネット上で偏った思想の危険人物だと言われているという話もチラッと聞きます。
まぁ・・・いちいち否定はしないけど。誰だって生きていれば信条の一つや二つは持つものでしょう。

それに私はネットで聞きかじった知識だけで物を語っている訳ではありません。
ざっと振り返ってみると、
・元ベトナム共和国軍将兵とのリアル対面での交流を10年。
・技能実習生研修施設の職員としてベトナム人実習生たちと1年間同居。
・ベトナムでのホームステイ3回。
・日本在住ベトナム人協会への取材・活動参加3年。
・ベトナム人の同僚と一緒に働いて6年。
・ベトナム人女性に交際を断られる事数知れず(笑)

一応、これだけの実体験を基にして、ホー・チ・ミンはベトナム史上最悪の悪魔、ベトナム共産党滅ぶべしという思想に至っています。

ある時、日本に住んで40年の元ベトナム難民のおばさんと知り合いました。
そして彼女が私の考えを知ると、彼女は私の両手を握り、目に涙を浮かべながら「ありがとう」と仰って下さりました。
おそらくこの40年間、日本人はベトナム共産党の宣伝を鵜吞みにするばかりで、その被害に遭い祖国を失ったベトナム難民の心情に理解を示した者はほとんど居なかったのでしょう。
この時、私は生まれて初めて自分の存在意義を知りました。
あのおばちゃんの涙にかけて、私は一生ベトナム共産党の敵でいてやろうと心に誓いました。


と猛々しい思いを燃やす一方で、同時に自分自身の無力さも嫌と言うほど痛感しています。
こんな零細ブログでどんなに息巻いたところで何の影響力もないし。
一緒に活動するベトナム人からも「所詮は外国人」と思われてるし。
過去にはっきり言われちゃいましたよ。「日本人には何も期待していない」って。あれは堪えました。

なので今のところ私に出来る事はせいぜい、ミリタリーマニアを名乗るに恥じないレベルでベトナム共和国軍に関する正しい情報を世に発信するくらい。
「世」と言っても、そもそも興味を持つ人がかなり限られてるので、ずいぶん狭い世界なんですけどねぇ・・・。

4月30日はサイゴン陥落の日なので、いつになく真面目な事を書きましたが、私自身いまだやりたい事と出来る事のギャップを彷徨っている最中なので、この記事を綺麗に締めくくる事は出来ません。
  


Posted by 森泉大河 at 00:00Comments(0)