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2015年11月27日

ベトナム語を読む

僕は高校の英語の授業以来まともに外国語を勉強したことがないのですが、この趣味やってると知りたいことが日本語ではなかなか見つからないので、仕方なく独学で外国語を翻訳してきました。
その中で、英語・ドイツ語はGoogle翻訳と辞書を使えば割と簡単に意味が理解できますが、ベトナム語はなかなか苦戦しました。
1975年以降世界各地に散らばったベトナム共和国軍アソシエーション系のサイトには、日本語はおろか英語の書籍にも書かれていない当事者による貴重な証言が無数にあります。
なのに、知りたい情報がそこに山ほどあると分かっていながら言葉の壁に阻まれて読むことが出来ないなんて僕には我慢なりません。
なので、いろいろ試行錯誤しながら自分なりの翻訳方法を編み出したので、僕がいつも使っている方法をご紹介します。
(あくまで文章の内容理解が目的なので、会話とかには役立ちません)

例文として、ホア少尉のブログの一つ、『NKTの歴史(Lịch Sử Nha Kỹ Thuật)』より、以下の文章を翻訳してみます。
"Sở Liên Lạc (Biệt Kích Lôi Hổ) gồm có một Bộ Chỉ Huy đồn trú tại Saigon và 3 Chiến đoàn đồn trú tại Saigon và 3 Chiến đoàn đồn trú tại các Khu vực khác nhau, thích hợp với khu vực mục tiêu hoạt động:
• Chiến đoàn I đồn trú tại Đà Nẵng
• Chiến đoàn II đồn trú tại Kontum
• Chiến đoàn II đồn trú tại Ban mê Thuột.
Song song với các chiến đoàn này, MACV-SOG cũng có những cơ sở hành quân riêng rẽ đồn trú chung cùng doanh trại với các chiến đoàn. Kế hoạch hành quân được phối hợp chặt chẽ giữa các Bộ chỉ huy Hoa Kỳ và Việt Nam liên hệ. Mỗi Chiến đoàn có nhiều Liên toán và mỗi Liên toán gồm có nhiều Toán. Các Toán này được tổ chức huấn luyện và hành quân theo Kỹ thuật của Lực Lượng Đặc biệt. Sự khác biệt là các Toán của Sở Liên lạc có nhiệm vụ hoạt động ngoài biên giới lãnh thổ và ngay trong lòng địch."
まず、ただGoogle翻訳につっ込んだだけだと、こんな感じ。


ベトナム語→日本語への翻訳精度が低いため、ただコピー貼り付けしただけでは全然意味が分かりません。
これでもまだマシな方です。

では作業スタート。

①文の中から句読点や単語、接続詞(特にvàなど)を見つけ、改行していく 


Google翻訳の場合リアルタイムで右に翻訳を表示してくれるので、なんとなく意味が分かるような文になるまで、細かく分割していきます。
この際、あまり細かく分けすぎると逆に意味不明になるので、単語を切らないよう、文節を意識しながら改行していきます。
ベトナム語は名詞の頭文字が大文字になるので、慣れれば文節はわりと分かり易いです。
(この作業は英語の時にも使える方法です。)


②不自然な単語を正しい訳語に直す

単語に関しては、特に軍事用語はGoogle翻訳では正しく翻訳されない事が多いです。
なので、自作したベトナム軍事用語対応表と、以前ベトナム人にプレゼントしてもらったベトナム共和国軍公式軍事用語辞典(越・仏・英語。1962年統合参謀本部作成)で調べます。
(※自作の方は過去記事で公開していますので、よろしければどうぞ。http://ichiban.militaryblog.jp/e498889.html)
実はよく使われる軍事用語はある程度頭に入っているので、上の改行作業は、すでに文脈を推理しながら行っています。

例) Sở Liên Lạc →連絡局 Bộ Chỉ Huy→司令部 hành quân→作戦 Toán→チーム


③英語訳を見る


実は、Google翻訳はベトナム語をダイレクトに日本語翻訳するのではなく、一度英語にしてからさらに日本語化という手順が行われているようです。(時々カタカナ英語が出てくるのはそのせい)
なので日本語訳の精度は低いですが、逆に言うとベトナム語→英語はそんなに悪い精度ではないので、英語を読む(あるいは邦訳する)と、意味がすんなり分かる事があります。


④分からない言葉は漢字にする

辞書やネット検索でも分からない単語は、漢字にすると日本人にとって理解し易いです。
ベトナム語は今でこそコックグー(ラテン文字)表記ですが、元々は我々日本人と同じ漢字文化の国なので、ほとんどの名詞が漢字で表記できます。
それを助けてくれる素晴らしいサイトがこちら→漢越辭典摘引 Hán Việt Từ Điển Trích Dẫnとこちら漢字ー漢越オンライン辞書2001

例) Lôi Hổ→雷虎 liên hệ→連携


⑤文を組み立てて日本語にする

以上の手順を経て把握した内容をまとめて日本語の文章にします。
今回の例文は、(多少意訳も含めて)以下のように翻訳できました。
"連絡局(コマンド雷虎)はサイゴンの司令部、サイゴン駐屯の3個戦闘団および各地に展開する3個戦闘団で構成されており、その作戦展開地域は以下となる。
・第1戦闘団 ダナン駐屯(CCN)
・第2戦闘団 コントゥム駐屯(CCC)
・第3戦闘団 バンメトート駐屯(CCS)
これら雷虎戦闘団と共に、MACV-SOGの運用施設も各駐屯地に併設されており、作戦計画はアメリカ軍・ベトナム軍合同指令部で綿密に調整された。各戦闘団は複数の作戦グループ(FOB)を有しており、さらにその中には多数の作戦チーム(RT)が所属していた。各隊はLLDB(特殊部隊)技術局による訓練・作戦計画の下に組織されたが、連絡局が国外、LLDBが国内での作戦を担う点で異なっていた。"
大抵の文章はこのやり方で翻訳できますが、それでもベトナム語に多く使われる地名の略語とかは候補が多すぎて調べようがないので、直接ベトナム人の友人に尋ねちゃってます。

[最近教えてもらった事]
過去記事『ヘルメットと腕章』で載せた、よく分からないヘルメットの文字がそれぞれ何の略なのか意見を頂きました。

こちらの"BT"は、キャプションにファンティエット市と書いてある事から、同市を省都としているビントゥアン(Bình Thuận)省を意味しているはず、との事です。
なるほど。多分それで当たってますね。緑色のラインの意味はまだいまいち分からないですが・・・。
(警察のTC(警ら隊)は軍の憲兵(QC)と赤白が逆になる=中心に赤、上下に白となるので、このBTは警察ではないと思いますが)
※2015年11月29日訂正 TCにもQCと同じ配色が確認できたので、「警察ではない」という断定は誤りでした。

"PV"は割とすぐ分かりました。『防備(Phòng Vệ)』の略で、素直に空軍基地の警備隊でした。

逆に、過去記事で単なる警備要員と紹介した保安隊(AN=An Ninh)は、実は敵スパイに対する防諜・情報保全などを担う部署っぽいです。
憲兵隊はあくまで軍の規律維持を目的とした警察組織(Quân Cảnh=軍警)ですが、保安隊は政治戦総局の指揮下で国内の共産シンパの摘発を独自に行う、軍の諜報機関のようです。
ただし、まだ詳しい情報は得られていないので、引き続き調べたいと思います。

  


2015年04月08日

某所にて

これらの車輌は私のお庭に置いてある私物であり、国有財産をベトナム軍コスプレの為の大道具に使ったなどという事実は一切ありません。ありません。

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