2020年05月04日
ステホ8
パンツがあるという事は、当然上着もあります。

上着も、改造ベースは民生品のハンティング用迷彩服です。
しかし上着はパンツほど一筋縄では行きません。
当時、ベトナム軍の初期ERDL迷彩服上衣の多くは、1962年頃にブラッドケーキ迷彩服の裁断として登場した隠しボタン2ポケット(名付けて空挺型)で生産されていました。

空挺型はその名の通り、ベトナム陸軍空挺部隊で始まった裁断ですが、初期ERDL迷彩の場合は空挺に限らず、レンジャー部隊でも空挺型が一般的でした。
しかしこの裁断をハンティング用迷彩服からの改造で再現するのは非常に困難なのです。
既にボタンホールが開いてしまっているので、これを隠そうと前合わせを内側に織り込んでも、今度は襟の形が変になってしまいます。
なので泣く泣く空挺型は諦めて、もっと作りやすい裁断の服を再現する事にしました。

割合的には少ないものの、レンジャー部隊ではカーキ作戦服と同じ2ポケット簡略型の初期ERDL迷彩服の使用例もちらほら見られるので、今回はこの裁断っぽく改造していきます。

はい、下側のポケットを外して形を小さくして胸に縫い付けてほぼ出来上がり。
別に、楽をしたかった訳ではないのです。作れるものなら空挺型を作りたかったです。でも今の僕の技術ではこれが限界でした。
あとはボタンとインシグニアを付けて、ちょいとした加工をすければ完成なのですが、実は前回パンツを作った時に、ボタン付け糸を使い果たしてしまいました。
無くなったからと買いに行っていたら、この数日間家に籠っていた意味が無くなるので、ボタン付けは後回しにして、先にインシグニアを付けていきたいと思います。
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