2021年04月26日
衛生兵の装備
先日、ベトナム軍の衛生兵の装備についてご質問頂いたので記事にまとめてみました。

またM1945フィールドパックに赤十字マークをペイントしている例もありました。

赤十字マークが描かれていないと写真から衛生兵だと識別できないだけで、実際にはもっと多くの衛生兵がフィールドパックやARVNラックサックに衛生キットを入れて持ち運んでいた可能性はあると思います。
ただし米軍で使われていたバックパック式のM5メディカルバッグの使用例はまだ確認できていません。
ヘルメットについは、全ての衛生兵ではないものの、赤十字マークがペイントされている例が多数見られます。
写真のように、歩兵や空挺部隊ではヘルメットの正面に、正面に黒虎マークがペイントされるレンジャー部隊ではヘルメット側面に赤十字マークが入るようです。

最後に被服に付ける徽章についてですが、これについては前線の衛生兵の徽章がはっきり写っている写真が見つからなかったため、あくまで推測となります。

しかし私自身まだ衛生兵について本格的に調べた事が無いので、以下は今現在持っている情報からの推測になります。
今後新たな情報が得られ次第、認識が変わる可能性がある事をご容赦ください。
まず1950年代においては、衛生兵の装備は同時代のフランス軍と全く同一だったはずですが、手元に資料が無いため、割愛させて頂きます。申し訳ありません。
1960年代前半からは、米国製の衛生物品セットNo.3(通称M3メディカルバッグ)の使用例が、終戦まで長きに渡って多数見られます。
ベトナム戦争中の衛生兵の個人装備としては、小銃兵の装備に加えてM3メディカルバッグを身に着けるのが最も一般的だったと思われます。
今後新たな情報が得られ次第、認識が変わる可能性がある事をご容赦ください。
まず1950年代においては、衛生兵の装備は同時代のフランス軍と全く同一だったはずですが、手元に資料が無いため、割愛させて頂きます。申し訳ありません。
1960年代前半からは、米国製の衛生物品セットNo.3(通称M3メディカルバッグ)の使用例が、終戦まで長きに渡って多数見られます。
ベトナム戦争中の衛生兵の個人装備としては、小銃兵の装備に加えてM3メディカルバッグを身に着けるのが最も一般的だったと思われます。

またM1945フィールドパックに赤十字マークをペイントしている例もありました。

赤十字マークが描かれていないと写真から衛生兵だと識別できないだけで、実際にはもっと多くの衛生兵がフィールドパックやARVNラックサックに衛生キットを入れて持ち運んでいた可能性はあると思います。
ただし米軍で使われていたバックパック式のM5メディカルバッグの使用例はまだ確認できていません。
ヘルメットについは、全ての衛生兵ではないものの、赤十字マークがペイントされている例が多数見られます。
写真のように、歩兵や空挺部隊ではヘルメットの正面に、正面に黒虎マークがペイントされるレンジャー部隊ではヘルメット側面に赤十字マークが入るようです。

まず一般的に衛生隊所属者は軍医・一般の衛生隊員ともに、衛生科章を右胸の名札上側に着用していたので、部隊付きの衛生兵も同様に衛生科章を着用していたものと推測されます。
次に左袖に付ける部隊章に関しては、単に衛生隊員が五角形の衛生隊の部隊章を着用している写真なら沢山あります。

しかしこれらの多くは後方の衛生隊を写した写真であり、この衛生隊パッチが前線部隊付き衛生兵でも着用されたかについては、まだ確認が取れていません。
上で示したヘルメットを被っている衛生隊員の写真も、前線ではなく軍病院で警備中の兵士を写したものです。
とりあえず、ベトナム戦争期の装備被服に関しては以上になります。
私自身気これまで手を付けてこなかったテーマですので、今後もっと調べていきたいと思います。