カテゴリ
News! (95)
銃器 (60)
映画 (21)
音楽 (17)
言論 (32)
民生 (4)
阮朝 (4)
人物 (34)
式典 (3)
BB/歩兵 (32)
ND/空挺 (52)
KB/騎兵 (8)
PB/砲兵 (1)
TT/通信 (3)
QV/輸送 (2)
HQ/海軍 (9)
KQ/空軍 (11)
QY/衛生 (2)
QC/軍警 (6)
軍犬隊 (1)
FULRO (12)
デガ (27)
モン族 (22)
ヌン族 (9)
本土軍 (2)
コマンド (11)
SDECE (3)
1914-1918 (5)
1918-1939 (10)
1939-1945 (24)
1945-1954 (93)
1954-1975 (494)
1975-1989 (21)

2025年04月17日

プノンペン陥落から50年

何年も昔の話ですが、ある日僕がラジオを聴いていたら、番組にゲストで呼ばれた『平和活動家』を名乗るオバハンが、
「今日は1975年にプノンペンが解放されカンボジア内戦が終結した日です」と、クメールルージュによる『革命』と『カンボジア人民の解放』を称賛しだしました。

僕はそれを聴いていて反吐が出る気分と言うか、頭が痛くなってきました。
いくら『反戦』と『反米』の区別がつかない左翼でも、まさかクメールルージュを称賛する人間がまだ日本に居り、それを恥ずかしげもなくラジオで語るとは・・・。
当時の『反戦活動家』にとって、ベトナム人やカンボジア人の命がいかに軽い物だったかがよく分かります。
彼らにとって人間の命の価値は反米宣伝の材料になるか否か次第であり、反米宣伝に使えない命はゴミクズ同然なのです。

なので彼らはベトナムに身体障がい者の子供が生まれると、嬉々としてアメリカが枯葉剤を巻いたせいだ」と宣伝の材料に利用します。
(私は専門家ではないので枯葉剤と障害の因果関係について言及は出来ませんが、そもそも枯葉剤が有ろうが無かろうが、どこの国でも新生児の身体障がいは一定数発生します)
一方、ホー・チ・ミンがベトナム国民を何万人と虐殺しようとも、彼らはそれを『解放』と呼び、ベトコンによるテロと戦争を今でも称賛し続けています。

その後、クメールルージュ(民主カンプチア/ポル・ポト政権)が行ったカンボジア国民への大虐殺が表に出ると、さすがに左翼内でもクメールルージュを擁護する者は居なくなった=「解放戦争そのものは正しいが戦後にポル・ポトが暴走しちゃっただけ。うちらは悪くない!」という言い訳をして逃げていますが・・・。
このラジオの女は逃げも隠れもしません。本当に、クメールルージュがカンボジア国民に対して何をしたのか、マジで毛頭関心が無いのです。
これが彼らの言う『反戦・平和』・・・。
彼らは未だに、自分たちが行った行為の罪深さ、おぞましさを自覚していません。

なお、誤解のないように言っておきますが、僕は左翼全体が嫌いなわけではありません。
僕は日本のナショナリストが大嫌いなので、自分自身ではどちらかと言うとリベラルなつもりでいます。
しかしベトナムおよびインドシナ諸国の戦争に限って言えば、日本や西側諸国で行われた一連の反戦運動=単なる反米宣伝戦はマジで最悪だと言わざるを得ません。


『解放』されたカンボジアのその後↓