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2020年02月11日

CSDC白虎中隊

「鉄は熱いうちに打て」という事で、やる気があるうちに一気に作業すべく、久しぶりの祝日休みを利用して今日も一着片付けました。

今回の設定は、ベトナム国家警察第222野戦警察団第611野戦警察中隊『白虎』です。


ベースの服はEAではなく、最近サイゴンで生産されたベトナム製リプロです。よく出来ています。
プロデューサー曰く、ボタンは戦中の実物を使っているそうです。最初それを聞いた時は「嘘くせ―」と思いましたが、うちにある戦後製の同型ボタンと見比べてみると、確かに色味が実物にそっくりです。まだ実物だと断定はできませんが、少なくとも見た目は最高にリアルです。
それに、いつもの自家製プリントパッチと、外注した刺繍ネームテープを縫い付けました。

ちなみにこのプロデューサーは服だけでなく、ちゃんと八角帽まで作ってくれました。さっすが~♪

 


なお、このブログを定期的に読まれている方ならお気づきでしょうが、白虎中隊の服はこれで2着目です。
1着目は、過去何度も改造過程を記事にしてきたこちらの服です。


こちらは十数年前に発売された日本製レプリカがベースです。メーカー名は忘れましたが、巷で言われている豊〇公司製ではありません。豊〇氏本人に確認したら、「確かに資料として実物の迷彩服を貸したけど、作ったのは俺じゃない」との事でした。
こちらの服の迷彩は、上のベトナム製のレプリカとは全く別物に見えますが、これはこれでちゃんと実在する迷彩パターンです。現在一口に『クラウド・パターン』と呼ばれているベトナム国家警察迷彩は、実際には多種多様なパターン、色使いが存在しています。
共通しているのは、米海兵隊のリバーシブル迷彩(通称ミッチェル)の茶色側(通称クラウド)をベースにしており、「全体的に茶色っぽい」というだけで、比べてみると全く別物の迷彩が入り混じって使用されていました。

これはうちにある実物の警察フィールドジャケットです。上で挙げた日本製のレプリカは、色使いは薄黄緑色が使われたこのパターンに似ていますが、パターンそのものはまた別になります。
このように、ベトナム警察迷彩:通称クラウドは、タイガーストライプ並みに様々なパターン・バリエーションが存在しているのですが、僕は迷彩そのもののマニアではないため、その分類や年代についてはよく分かりません。また迷彩マニアの間でも、ファンが少ないため、あまり研究は進んでいないようです。


ちなみに、新しい服を買ったのになぜまた今回も同じ白虎中隊という設定にしているかと言いますと、
第222野戦警察団は野戦警察で唯一管轄地域を持たず、要請に応じて全国に出動する警察の即応部隊なので、イベントの設定がどこであれ着ていて不自然になりにくいから(過去記事『野戦警察』参照)
第222野戦警察団を構成する6個中隊のうち、僕が部隊番号を把握しているのはまだ第611中隊の一つしかないから
白虎(Bạch Hổ)』中隊という名前がカッコいいから
という理由でございます。
本当はもっといろんなパッチを付けて遊びたいんですが、野戦警察の組織・パッチには未解明な部分が多くて、まだ手を出せないでいます。


おまけ

チャイマット野戦警察訓練センターにおける戦闘訓練の映像
[1970年テュインドゥック省ダラット]
  


2020年01月23日

国家警察の階級

※2020年1月24日更新

現在、ベトナム共和国の警察組織の階級についてまとめ中なのですが、警察官の階級を日本語でどう表記すべきか迷っています。
過去記事『漢字にすれば、いいのです』で書いたように、ベトナム語の名詞はだいたい漢字に変換できるので、今回もまずは、1962年制定の国家警察(CSQG)の14階級を漢字に変換してみました。

CSQGの階級(1962-1971)
ベトナム語 ベトナム語漢字表記
Cảnh Sát Viên 警察員
Phó Thấm sát viên Công nhật 副審察員功日
Phó Thẩm sát viên 副審察員
Phó Thẩm sát viên Thượng hạng 副審察員上項
Thẩm sát viên Công nhật 審察員功日
Thẩm sát viên 審察員
Thẩm sát viên Thượng hạng 審察員上項
Biên tập viên Công nhật 編集員功日
Biên tập viên 編集員
Biên tập viên Thượng hạng 編集員上項
Quận trưởng 郡長
Quận trưởng Thượng hạng 郡長上項
Kiểm tra 検査
Tổng Kiểm tra 総検査

しかし軍隊の階級や軍事用語とは異なり、警察の階級名は日本のものとかなり違うので、漢字にしてもいまいちピンと来ません。

中でも特に『Công nhật (功日)』は自分で調べても意味が分からなかったので、ベトナムの友人たちに意見を求めました。
すると、Công nhật丁寧に言うと『Công sức bỏ ra Nhật』 、つまり『日払い労働』や『非常勤』という意味になるそうです。
これを警察の階級っぽく意訳すると、『補』と言ったところでしょうか。

『Thượng hạng (上項)』はそのまま『上級』や『上等』になるので、これはさして問題ありません。
なので、上記の点を踏まえて、各階級を日本の警察の階級名に当てはめつつ意訳すると以下のようになると思います。

CSQGの階級(1962-1971)
ベトナム語 ベトナム語漢字表記 日本風意訳
Cảnh Sát Viên 警察員 警察官見習
Phó Thấm sát viên Công nhật 副審察員功日 巡査
Phó Thẩm sát viên 副審察員 巡査部長
Phó Thẩm sát viên Thượng hạng 副審察員上項 上級巡査部長
Thẩm sát viên Công nhật 審察員功日 警部補
Thẩm sát viên 審察員 警部
Thẩm sát viên Thượng hạng 審察員上項 上級警部
Biên tập viên Công nhật 編集員功日 警視
Biên tập viên 編集員 警視正
Biên tập viên Thượng hạng 編集員上項 上級警視正
Quận trưởng 郡長 警視長
Quận trưởng Thượng hạng 郡長上項 上級警視長
Kiểm tra 検査 警視監
Tổng Kiểm tra 総検査 警視総監

※Cảnh Sát Viên(警察員)は階級章を持たない非正規職員なので、巡査ではなく『警察官見習』と意訳しました。


また1955年のベトナム共和国の成立から1962年の国家警察(CSQG)発足までは、ベトナムの警察組織は公安警察省(Tổng Nha Cảnh Sát Công An)の下で、警察(CS)と公安(CA)が別々の組織として存在していました。
上の1962年制定CSQGの階級および意訳から逆算すると、CS時代の階級は以下のようになると思います。

CSの階級(1955-1962)
ベトナム語 ベトナム語漢字表記 日本風意訳
Cảnh Sát Viên 警察員 警察官見習
Thẩm sát viên 審察員 警部
Biên tập viên 編集員 警視正
Quận trưởng 郡長 警視長
Kiểm tra 検査 警視監
Tổng Kiểm tra 総検査 警視総監

1962年制定のCSGQ階級は14階級ありましたが、この1955-1962年までのCS時代の階級は6階級しかありませんでした。
また1962年制定では6階級(副審察員功日/巡査~審察員上項/上級警部)になる下士官級が、この時代は審察員/警部の1階級しかありませんでした。


またさらに、CSGQ1971年に、北ベトナムとの戦争の本格化に伴い軍との協力体制を強化するため階級制度を大幅に変更し、階級名および階級章を陸軍式に改訂します。
この改定では、警察将校(旧・編集員功日/警視以上)が陸軍と同一の階級制度になった一方、6階級あった下士官級(旧・審察員上項/上級警部以下)は中士/軍曹、上士/曹長の2階級のみに削減されました。

CSQGの階級(1971-1975)
ベトナム語 ベトナム語漢字表記 日本風意訳
Cảnh Sát Viên 警察員 警察官見習
Trung Sĩ Cảnh Sát 中士警察 警察軍曹
Thượng Sĩ Cảnh Sát 上士警察 警察曹長
Thiếu úy Cảnh Sát 少尉警察 警察少尉
Trung úy Cảnh Sát 中尉警察 警察中尉
Đại úy Cảnh Sát 大尉警察 警察大尉
Thiếu tá Cảnh Sát 少佐警察 警察少佐
Trung tá Cảnh Sát 中佐警察 警察中佐
Đại tá Cảnh Sát 大佐警察 警察大佐
Chuẩn tướng Cảnh Sát 准将警察 警察准将
Thiếu tướng Cảnh Sát 少将警察 警察少将
Trung tướng Cảnh Sát 中将警察 警察中将


階級章

CSQGの1962年制定、1971年制定それぞれの階級および階級章(肩章)を比較すると以下のようになります。

1962年制定は階級章の基本デザインは同じだが、1966年の制服改定に伴いパッド型からスリーブ型肩章に変更された。

以下、実際の階級章の使用例です。

まだ士官級パッド型肩章(1962-1966)の当時の写真を見付けられていないのが悔しいところ。
※画像見つかったので追加しました。

また、1955年制定のCSおよびCA時代の階級章はまだ全容が掴めていないので、引き続き調べて行こうと思います。
  


2018年02月25日

軍装例:マウタン1968(テト攻勢)

軍装ガイドの完成ははまだまだ先になりそうですが、来週から家を空ける為しばらく作業できないので、現在描き終わっているイラストだけ先に公開しちゃいます。解説はまたおいおい書きます。
イラストは1968年当時に見られるベトナム共和国軍歩兵の軍装例です。実際にはこの他にも無数に組み合わせがありますが、イラストは私が1968年当時の例として最も典型的、あるいは特徴的だと思うものをまとめました。
当時支給されていた被服・個人装備・銃器は絶えず新たな調達品へと切り替わっていったため、その軍装は1年足らずで様変わりしています。なのでイラストはあくまで1968年前半のみの例であり、15年間続いたベトナム戦争のほんの一部分でしかない事にご注意ください。


【Mậu Thân1968】
今から50年前の1968年2月、ベトナムで最も神聖な祝日である元旦節(テト)を狙ったベトナム共産軍(ベトコン)による同時多発テロ<マウタン1968>、通称『テト攻勢』によって、南ベトナム全土が戦火に包まれ、以後半年間でベトナム戦争始まって以来最大の犠牲者を出す大惨事となりました。激しい戦闘の末、ベトナム政府軍およびアメリカ・自由世界軍(FWMF)は国内の共産ゲリラ組織(解放民族戦線)をほぼ壊滅状態にまで追い詰める事に成功しましたが、ベトナム戦争の様相はその後、アメリカ軍の撤退と北ベトナム軍による南侵の激化によって南北ベトナム正規軍同士による総力戦へと突入していきます。


(クリックで拡大)





  


2017年05月21日

5月の撮影会

埼玉県某所で二日間に渡ってプチ撮影会をしてきました~
写真は全てスマホで撮った物をPCのPhotoshopで加工したものです。
古写真風加工についてはこちらの記事をご覧ください。

1日目 ベトナム陸軍歩兵 (1960年代前半~中盤)





以下、当時の動画


ベトナム陸軍第7歩兵師団 "アプバクの戦い" (1963年1月 ディントゥオン省アプバク)


アメリカ陸軍によるベトナム共和国軍への支援活動 (1963年)

世界的にベトナム戦争ヒストリカルというと、大抵ハリウッド映画の真似をするために1960年代末の設定にされしまいますが、僕にはその年代に拘る理由が無いので、1946年から1975年までのベトナム政府軍をリエナクトメントの対象としています。(まだ50年代以前はあまり揃ってないけど)
映画の真似をしたいと思う事自体は否定しませんが、この趣味はあくまでフィクション作品ではなく現実の歴史を題材とするものですので、もっと広い視野で歴史再現に取り組む人が増えてくれたら良いなと思っています。



2日目 ベトナム国家警察野戦警察隊(1960年代末)



同じく当時の動画


テト攻勢"チョロン市街戦" (1968年2月 ジアディン省サイゴン)


チャイマット野戦警察訓練キャンプ (1970年2月 トゥエンドゥック省ダラット)


  


2017年01月14日

警察迷彩服の続き

リプロお直し

以前『警察迷彩お直し』で手を付け始めてからしばらく放置していたリプロのベトナム国家警察迷彩服がとりあえず形になりました。

<新品状態>



<改造後>


 ジャケットはポケットの形を縫い直して、ボタンを別の物に交換、さらに自作のパッチを付けています。今後、もしやる気が出たらエポレットを追加して、半袖に改造しちゃってもいいかなと思ってます。パンツは特に面白くないので写真撮ってませんが、カーゴポケットを外して、ケツポケットは2ボタンのままマチの無い貼り付け式に改造しました。
 胸の部隊章は第222野戦警察群(Biệt Đoàn 222 CSDC)です。この部隊は要請に応じて全国に展開する即応部隊だったので、ヒストリカルイベントの際、他部隊と一緒に写真に写った時に、「その部隊は当時全く別の地域に居たので一緒に写っているのはおかしい」という状態にならないで済むので便利だなと思った次第です。しかしこの部隊内の構成はまだ調べ切れていないので、右袖に中隊パッチは付けていません。
※野戦警察の組織については過去記事『野戦警察』参照

▲第222野戦警察群と思しきパッチを付けた人たちが袖に第601中隊のパッチを(なぜか左袖に)付けている写真があったけど、まだ確証は得られていないので今回は作ってません。


野戦警察における階級章

 野戦警察はベトナム国家警察内の戦闘部隊(日本の警察で例えると警備部・機動隊)ですので、当然ながら隊員のほとんどは警察官であり、国家警察の階級章を身に着けていました。

 
▲国家警察の肩章式(制服用)階級章。この他に略式のスリーブ式(両肩)、バッジ式・金属バッジ式(胸に着用)が用いられました。

 しかし当時の写真を見ていると、野戦警察の将校の中にはしばしば警察ではなく陸軍の階級章を付けている者もいる事に気付きます。僕はこれらの例について当初、野戦警察は陸軍と共同で任務に当たる事もある戦闘部隊である為、陸軍側に階級を示すために警察将校が勝手に身に着けているものだと思っていました。ところがその後、どうもそうとは限らない事を示唆する写真が出てきました。

 この写真の撮影時期は不明ですが、皆作戦服姿で胸に警察戦誉勲章(Cảnh Sát Chiến Dự Bội Tinh)を佩用していることから、野戦警察における勲章授与式の写真だと思われます。ここに写っている兵士のほとんどは胸に警察下士官のバッジ式階級章を付けているのですが、真ん中のアーミーグリーン作戦服を着た人だけは、襟に陸軍中尉の階級章(刺繍)を付けています。そして彼の頭には、陸軍(一般兵科)将校用のベレーが乗っています。
 つまり彼は、陸軍の階級章を付けた警察官ではなく、正規の陸軍将校である可能性が高いという事が分かります。しかし警察の勲章を佩用し、胸ポケット上に青い警察のネームテープを付けている事からも、所属部隊は明らかに野戦警察のようです。なぜ野戦警察に陸軍将校が所属しているのでしょうか?
 これについて文献での確認はまだ取れていませんが、ある程度推測する事は可能です。まずベトナム共和国国家警察は、少なくともゴ・ディン・ジェム政権に対するクーデターによって軍事政権が発足した1963年11月以降、ベトナム共和国軍総参謀部の指揮下にありました。歴代の国家警察長官や警察幹部は軍の高官が兼任しており、国家警察は国内の治安を担当する軍の下部組織という状態でした。テト攻勢の際のテロリスト射殺で知られる国家警察長官グエン・ゴック・ロアン少将も、元々は空軍の戦闘機パイロットでした。
 そのため軍人が警察に出向する事は決して珍しい事ではなく、中でも特に軍と共同で戦闘任務に当たる野戦警察は、より軍と近しい関係にあったと思われます。したがって当時の野戦警察に見られる陸軍の階級章を付けた者たちの中には、軍から警察に出向している陸軍将校が多く含まれているはずと推測しています。



今後の製作物

 警察の階級章欲しいけどレプリカ売ってないし、自作するにも銀テープの織り目が独特だから材料が無いんだよね。どこかに良い代用品ないかなぁ~と探してたら、ありましたよ。我らがダイソーに。


100円で階級章10人分くらい作れる。うひひ
  


2016年12月24日

野戦警察

※2020年2月11日更新


今回は、ベトナム共和国国家警察野戦警察部隊について、ベテランズアソシエーションのホームページで見付けた情報をいくつかご紹介します。
引用: Gia Đình Mũ Đỏ Việt Nam, Bộ Huy Hiệu Cảnh Sát Quốc Gia VNCH, BKT sưu tầm

※2016年12月25日加筆・修正


野戦警察の概要

野戦警察(Cảnh Sát Dã Chiến, CSDC)ベトナム共和国国家警察(Cảnh Sát Quốc Gia, CSQG)が保有する武装部隊であり、1965年1月27日に設立された。野戦警察は地域の秩序および安全の維持を目的とし、共産ゲリラによる破壊活動阻止及び国内の暴動の鎮圧を遂行した。野戦警察には陸軍歩兵部隊と同等の訓練・装備が施され、最終的に全国で約16,500名の警察官が戦闘任務に当たった。
野戦警察の士官は国家警察アカデミー(Học Viện CSQG)を卒業した後、共和国軍のトゥドゥック歩兵学校において軍の士官課程も修了する必要があった。また野戦警察の士官・下士官はマレーシアやフィリピンの訓練センターに派遣され、暴徒鎮圧やジャングル戦の訓練を受講した。一般の隊員はブンタウで警察官基本課程を修了した後、ダラットの野戦警察訓練センター(TTHL CSDC Ðà Lạt)において軍事および野戦警察の専門知識を学んだ上で部隊配属となった。

▲野戦警察の部隊章


野戦警察中隊 (省)
国家警察は各省の国家警察本部野戦警察中隊(Đại Đội CSDC)を1個中隊配置し、省付きとしては全国で計44個中隊が駐屯した。また各中隊にはその省の人口に応じた数の小隊が編成された。
例として第1戦術地区最大のフエ―トゥアティエン省を管轄する第102野戦警察中隊は10-13個小隊、計500名の小銃兵で構成された。またトゥアティエン国家警察本部(BCH CSQG Thừa Thiên)の職員は野戦警察を含めて約5000名に上り、共和国軍の少佐が本部長を務めた。

戦術地区/軍管区野戦警察中隊
1Quảng Trị101
Thừa Thiên102
Quảng Nam103
Quảng Tín104
Quảng Ngãi106
2Kontum201
Bình Định202
Pleiku203
Phú Bổn204
Phú Yên205
Darlac (BMT)206
Khánh Hòa 207
Quảng Đức208
Tuyên Đức209
Ninh Thuận210
Lâm Đồng211
Bình Thuận212
3Phước Long301
Bình Long302
Bình Tuy303
Long Khánh304
Bình Dương305
Biên Hòa306
Phước Tuy307
Tây Ninh308
Hậu Nghĩa309
Long An310
Gia Định311
4Định Tường401
Kiến Tường402
Gò Công403
Kiến Hòa404
Kiến Phong405
Vĩnh Bình406
Vĩnh Long407
Sa Đéc408
Châu Đốc409
Phong Dinh410
An Giang411
Ba Xuyên412
Bạc Liêu413
Chương Thiện414
Kiên Giang415
An xuyên417


野戦警察中隊 (自治都市)
省付きの他に、以下の6つの自治都市には野戦警察中隊が各1個中隊駐屯する。

戦術地区/軍管区都市野戦警察中隊
1Đà Nẵng105
2Thị xã Cam Ranh?
3Thị xã Vũng Tàu?
Thị xã Long Bình?
Thủ đô Sài Gòn?
4Đảo Phú Quốc?


中央野戦警察団

※2018年7月3日訂正  『Biệt Đoàn』の日本語訳を『群』から『部隊』に変更しました。
※2020年2月11日訂正  『Biệt Đoàn』の日本語訳を『部隊』から『団』に変更しました。

野戦警察には地方を所管する野戦警察中隊の他に、サイゴンに駐屯する中央野戦警察団(Biệt Đoàn CSDC Trung ương)が二部隊存在した。
サイゴン市警察本部に駐屯する第5野戦警察団は、首都サイゴンおよびジアディン省の都市部を管轄し、11-14個の作戦中隊で構成された。
同じくサイゴン駐屯の第222野戦警察は必要に応じて全国に派遣される国家警察本部直属の即応展開部隊であり、6個中隊で構成された。
なお各中央野戦警察部隊内の中隊は4個小隊で構成された。

戦術地区/軍管区 地域 中央野戦警察団
首都特区・3 首都サイゴンおよびジアディン省 5
- 全国 222

第5野戦警察団(左), 第222野戦警察団(右)部隊章


特別警察本部
米国CIAの主導によるベトコンインフラ破壊工作『プロジェクト・フェニックス(Project Phoenix)』が開始されると、ベトナム国家警察はフェニックス計画の実行を指揮する特別警察(Cảnh sát Đặc Biệt)本部を軍団本部に設置した。警察の指揮下にはフェニックス計画の実行に当たる野戦警察、地方軍パトロール中隊(PRU)、CIDGキャンプおよび各民兵組織が集結し、市民への宣伝工作からベトコン容疑者の誘拐・暗殺まで様々な特殊作戦を統括した。

▲国家警察第1軍団特警察 部隊章


国家警察本部部隊

駐屯地 部隊名 部隊番号
サイゴン 国家警察本部 600
ブンタウ 国家警察アカデミー/ 国家警察幹部訓練センター 605
ダラット 野戦警察訓練センター 607 / 816

今回は発見できたのは主に野戦警察に関する事柄であり、他の警察組織についてはまだ不明な点だらけです。
とは言え上の野戦警察中隊リストを見る限りでは、制服の右袖に付ける丸い部隊章の数字は省を示す番号と思われ、恐らく野戦警察もその他の警察組織も共通だという事が分かったのは大きな収穫でした。
ただし500番台は、おそらく第5野戦警察団隷下の中隊だと思われますが、このリストには記載されておらず、まだはっきりとは把握できていません。

▲うちにある506のパッチ
正体が分かったら改造した警察迷彩服リプロに付けようと思ってたのに、まだ微妙なまま。
  


2016年09月17日

警察迷彩お直し

 去年、十数年前に売られていた懐かしのベトナム共和国国家警察迷彩服(通称クラウド)のリプロがデッドストックで某エアガンショップから格安で売り出され、身内でちょっとしたお祭り騒ぎになりました。以前から米国在住の国家警察ベテランの方がクラウドのリプロを欲しがっていたので、その時この服を代理購入して2着ほど米国に送ったくらいです。


 しかしこの服はいまいち完成度が足りない(と言うかいろいろ間違ってる)ので、ホア少尉も「この形じゃなよね・・・」と残念がってました。とは言え、今のところ使えるリプロはこれしかない(※)ので、贅沢は言えません。不満な部分は自分で手直ししちゃいます。

※なんか数年前からイーベイに国家警察迷彩服のリプロと称されるダックっぽい謎の迷彩服が出回ってるけど、あれは迷彩パターンそのものが出来が悪いを通り越して全くの別物なので無視しています。
※つい最近、EAがクラウドのリプロ作ってるような事を窺わせる写真を公開してますね。あれが試作品なら、なかなか期待できると思います。あとは変な裁断で作られない事を祈るばかりです。


 まず、全てのポケットがタイガーストライプのノリでマチつきになってるので、一旦全部服から外して作り直し。縫い跡が残るのは悔しいけど、新品なので比較的目立たないのがまだ救い。
 警察迷彩服は軍とは別の発注?生産ライン?のようで、軍の作戦服とは明らかに裁断が異なります。ポケットは1ボタンもあれば2ボタンもあり、形も四角だったり角面だったりで、実物軍服には疎い僕には、何が正解なのか全然わかりません。なのでとりあえず今回は、僕個人の好みで上着は1ボタン四角ポケットの2ポケットで、エポレットを追加。ズボンはケツポケットが(フラップを使いまわすために)2ボタンのままマチをなくし、カーゴポケットを撤去という形でやってみようと思います。


ボタンはたまたま家にあった市販の黒いABS製ボタンで代用。本当は上段にある真ん中が平らなタイプが実物と似ているので全てこれを使いたかったのですが、数が足りないので膨らんでいるタイプも使っちゃいます。


また服自体のサイズが僕には大きかったので、自分の体形にフィットしている服を重ねて、余った部分を詰めます。
※股の立体裁断部を無理に縫いつぶすと履き心地がかなり悪くなるので注意。僕は過去に何度も失敗してます。

 



とりあえず、今の進捗はここまで。
ミシン作業は馴れたものですが、エポレットをちゃんと肩口に差し込むか、上から縫い付けて誤魔化すか、まだ考え中です。


当時基地の近所に必ずあった軍服のお直し屋さん。もしかして店の二人が着てる服も余った軍服生地で作ったもの?(笑)
  


2014年06月05日

ヘルメットと腕章

先日、南ベトナム軍の軍犬隊(QK)の腕章を入手したので、ついでに軍犬隊同様、部隊専用のヘルメットマーキングと腕章を着用する部隊をまとめてみました。

まずは言わずと知れた


軍警隊(Quân Cảnh, QC)

第2軍警大隊に逮捕される兵士(恐らくCIDG)


軍警隊はその名の通り軍の規律を監督する部隊で、また国家警察と共同で後方地域の保安・治安任務にも当たりました。
軍警隊司令部は総参謀部の直下に置かれ、各部隊の命令系統から独立した機関でした。
軍警隊は軍管区ごとに各1個大隊が配置され、I~IV軍団(軍管区)は第1~4軍警大隊が、首都特別管区は第6軍警大隊が担当しました。また、第5軍警大隊は即応予備部隊として要請に応じ全国に派遣されました。
同時に、各歩兵師団や海軍、空軍などには専属の軍警中隊(もしくは分遣隊)が常駐します。
この他、軍警隊は全国に5ヶ所の捕虜・共産兵収容所を運営していました。(ベトコンは外国軍ではなく国内のテロリスト・政治犯なので捕虜ではなく犯罪者と扱われるが、一般犯罪者とは区別され軍警隊が管理する)

※2017年6月5日修正
こちらに新たに入手した資料も交えた部隊の一覧を掲載しました。

ちなみに軍警隊の採用基準は身長168cm以上、体重65~70kgの範囲内と、当時のベトナム人としてはかなり大柄な(かつ太ってはいない)人しか入れませんでした。


※2019年10月9日訂正

軍犬隊(Quân Khuyển, QK)
軍規員(Quân Kỷ, QK)

ヘルメット・腕章に"QK"と入る部隊は軍犬隊ではなく、同じくQKと略す軍規員(Quân Kỷ)という職種でした。
軍法に則り捜査・逮捕権を持つQC(軍警隊)ほど強い職権を持つ組織ではなく、隊内の秩序維持を担う風紀委員的な役割の隊員だったそうです。


ヘルメットのペイントや腕章は知っての通りアメリカ陸軍憲兵隊(MP)から影響を受けたものですが、南ベトナム軍では軍警隊に限らず、その他の警務・保安系の部隊でも使われていました。
その一つが軍犬(軍用犬/K-9)部隊です。軍犬隊も軍警隊のようにヘルメットにQKのペイントや腕章を使っていますが、
軍警隊の配下というわけではなく、国防省内の軍犬課(Nha Quân Khuyển)という部署が所管する独立した組織です。
部隊としては軍犬訓練補充センター(Trung tâm Huấn luyện và Bổ sung Quân khuyển)と各軍犬センター(Trung tâm Quân Khuyển)から構成されており、軍用犬・調教師の育成と共に、各部隊・軍警・警察の軍犬担当者への教育も行っていたようです。

▲そしてこれが今回入手したQKの腕章。僕は犬が好きなので、南ベのワンちゃんグッズとして買いました。
僕はあまり保安系部隊のグッズを集める気はなかったのですが、QKなら軍犬隊そのものに所属していなくても、各部隊の軍犬部隊という事でQKの腕章を付ける事は有り得そう。
つまり腕章さえあれば、ヘルメットとか革のベルト一式とか用意しないでも、手持ちの服に付けるだけででお手軽にコスプレできるんじゃないか?という淡い期待で購入w



統制員(Kiểm Soát, KS)


『統制』とは軍警や軍犬のように独立した部隊ではなく、軍隊の指揮系統において作戦の遂行を監視・監督する役職の事で、アメリカ軍で言う"Control"に当たります。
南ベトナム軍はもともとフランス軍の一部であったため、1950年代まで軍の指揮システムは完全にフランス軍のスタイルを引き継いだものでした。
しかし60年代に入りアメリカによる援助が本格化すると、南ベトナム軍はアメリカ軍との共同作戦を念頭に置き、軍事指揮システムを細部に至るまでアメリカ軍式(つまりNATO軍標準システム)に変更、統一化を目指すようになります。
この統制員も、そうしたアメリカ軍式指揮システムの導入によって生まれた部署ではないかと推測しています。



国家警察 警ら隊(Tuần Cảnh, TC)



左端の『TC』と書かれたヘルメットを被る二人は、一見上で紹介した軍の保安部隊と同じように見えますが、実は彼らは軍人ではなく警察官です。
よく見ると肩の階級章や右袖の分署パッチからも彼らが警察官だという事が分かります。
国家警察の中で軍隊っぽい見た目の部署と言うと『野戦警察(CSDC)』が有名ですが、他にも『河川警察(GC)』などは出動時は野戦服をメインに着用しており、TCもまた軍の軍警隊と共に都市部の治安任務にあたる武装警ら隊と言ったところのようです。



保安隊(An Ninh, AN)


まだ正確な情報は得られていないのですが、恐らく基地警備を行う保安隊だろうと思われます。
軍法に基づき司法・捜査権を持つ軍警隊とは異なり、保安隊は純粋に基地内外の警備を任務としていたようです。

※2017年6月6日訂正
正しくは、保安隊は政治戦総局軍事保安局(Cục An Ninh Quân Đội)に所属する防諜部隊で、軍内部のスパイ摘発などを任務とする内務調査部隊でした。



騎兵科(Kỵ Binh, KB)



保安部隊だけでなく、兵科部隊も儀仗の際に部隊ペイントが施されたヘルメットを使っていたようです。
横のラインが騎兵(機甲)科のイメージカラーであるブルーになってますね。腕章は見られません。
ただし、僕が見たことあるのは騎兵だけで、他の兵科でも同様に使われていたかは未確認です。



教育隊 / 軍事教育総局(Tổng Cục Quân huấn) 

▲ヴァンキェップ国家訓練センター(Trung Tâm Huấn Luyện Quốc Gia Vạn Kiếp)の職員

『軍事教育総局』は士官学校を含む各種学校・訓練センターを所管する国防省・総参謀部の部局で、要は教育隊の教官・助教・職員です。
これら教育隊(一部の学校で学生も)では、学校ごとに独自のマーキングのヘルメットが使用されました。ただし教育隊も腕章は付けません。
南ベトナム軍の教育隊は一般兵が訓練を受ける国家訓練センターだけで全国に9ヶ所、士官学校(軍医・政治戦・警察含む)が全軍で8校、その他各種兵科学校や軍事(指揮幕僚)大学、語学学校など多数あるので、個々の解説はまたの機会に。



よく分からない部隊


右の二人は正面の文字が見えず正体不明。緑色っぽいラインが入っていますね。
部隊章は『首都特別管区隊』に見えなくもないんだけど、なんか違う気もする。
側面の文字は普通、その部隊の中での部署を示すので、"BT"と略す部署もしくは地名だと思いますが、それが何なのか思いつきません。

※2017年6月6日訂正
キャプションにファンティエットでの撮影とある事から、BTは同市を省都とする『ビントゥアン省』の略と思われると、情報を頂きました。恐らくそれで間違いなさそうです。ただし、地名が分かっただけで具体的にどういう組織なのかは依然不明なので、引き続き調べていきます。


PV(空軍?)


これははっきり"PV"と書いてあるけど、何の略なのかさっぱり不明。ただし、胸に空軍を示すパッチが付いています。
隣にいる軍警も胸に空軍パッチを付け、ヘルメットの側面にも20~という部隊番号が見えるので、この軍警は空軍に派遣された第203軍警中隊という事が分かります。
と言う事は、一緒に写っているこのPVは、空軍側の保安要員とか?
今後も調べていきたいと思います。

※2017年6月6日訂正
PVは『防備(Phòng Vệ)』の略で、空軍基地の地上警備隊であるとの情報を頂きました。なるほど~
  


2014年03月29日

タイガー迷彩ヘルメットカバー


普通に売ってたリプロ品なのでレア物でも何でも無いんですが、実際これをコスプレ用に使ってる人が居るのかと言うと、
恐らく限りなくゼロに近いであろうと思われる、ある意味レア(=需要無し)なヘルメットカバーです。

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2014年03月13日

ベトベトまであと1ヶ月!



さぁ、関東最大のナム戦イベント『ベトベトしま戦か?』開催まで、残すところあと1ヶ月となりました!

http://vietviet.nomaki.jp/ 

『ベトベトしま戦か?第17戦』
日時 平成26年4月12~13日
作戦地域 ベトナム共和国サ・ワラ地区(千葉県香取市『エリア51』)


前回のベトベト第16戦では、南ベ好き仲間でベトナム共和国国家警察の野戦警察(CSDC)部隊を演じました。
野戦警察は暴徒鎮圧や都市警備を行う、南ベトナム警察の機動隊のような組織です。

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