2020年06月06日
迷彩ヘルメット塗り直し
以前、『迷彩ヘルメット塗装』にて、迷彩の塗り方をいろいろ試行錯誤したものの、やっぱり気に入らないので、塗り直す事にしました。


ペイントリムーバーで塗装をドロドロに溶かして剥離



防さび+下地処理のためメタルプライマーを塗布

今回も下地はMr.カラーの『艦底色』をスプレーで塗布
これから迷彩部分を塗っていくわけですが、今回はただ塗り直すだけでなく、リエナクトで使う際に仲間内で迷彩柄を統一できるよう、この迷彩ヘルメットを量産する事を目標とし、その方法を見出す実験も兼ねています。
しかし考えれば考えるほど、迷彩ヘルメットの量産は容易い事ではありませんでした。なにせヘルメットは全体が曲面で構成されていますから、単純にステンシルを使う事が出来ないのです。
マスキングテープを使うにしても、多数の形状の迷彩模様をいちいち切り出し、塗っては剥がし、使い捨てにするのは、非常に手間がかかるし効率も悪いので、とてもやる気になりません。
効率と仕上がりの点で最も望ましいのは、パソコンで描いた迷彩柄をプリントして水圧転写することなのですが、自分でやるにはA4サイズのシートでは小さすぎる上に、上手くやるには慣れも必要で、大して手間の削減にはならなそう。また業者に頼むとコストが高すぎて量産は難しい。
という訳で、自宅で出来るもっと手軽な方法を考えた末、思いついたのがゴムシートによるステンシルです。

ホームセンターで1mm厚のゴムシートを買ってきて、迷彩模様の穴を開け、針金ハンガーに取り付けています。
ゴムシートなら曲面にピタッと押し当てて密着させる事が出来るし、ハンガーを曲げて形を合わす事も出来る。我ながら名案じゃ!
・・・と思ったんです。




しかし結果はこの通り、大きい穴では全然密着させる事が出来ません。
また小さい穴なら密着させる事ができたものの、残念ながらヘルメットは完全な球体ではなく、リム部分が出っ張っているため、その部分に密着させることは不可能でした。
もう、これ以上なにも思いつきません・・・

という訳で、結局ステンシルは諦めて、素直に筆で手書きする事にしました。
色は、前回のように複雑に調色してしまうと量産する際に再現できないので、市販の『よもぎ色』をそのまま使用しました。

『よもぎ色』の上に『ブラック』を重ね塗り。この手の手書き迷彩に正解なんて無いので、当時の画像を見ながらフィーリングで塗っていきます。

迷彩を描き終わったら、『ヘルメット塗装の実験』の際に発見した秘密道具、タミヤの『スモーク』をスプレーして明度・彩度を下げていきます。
重ね塗りする度に良い感じになってはいるのですが、4回噴いてもまだ僕が求めている「くすみ具合」には辿り着かず、ここでスプレーの中身が空になりました。結構消費するなぁ。スプレー1本分くらい使う必要があるかも知れません。


しかも最後まで使ったらスプレー内の溶剤がプシュッと飛び散り、無残な事に。やっちまった・・・
まぁこのヘルメットは自分用の実験台だし、どの道後で泥で汚してリアル・ウェザリングするつもりだったので、そのままにしちゃいます。
次に他の人の分を作る時は気を付けます
2020年6月7日追記

さらにスモークを重ね塗りして、ここまでツヤと色のくすみを出したら完成。

スモークを吹く前と比べてみると、その効果は一目瞭然。
すでに塗装済みのヘルメットを持っている方も、スモークを吹くだけでグッと雰囲気が良くなるので是非(自己責任で)お試しあれ。
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