2014年04月04日
XM177E2とM203

先日マルイのXM177E2のマガジンをアルマイト処理風に塗装しましたが、その時押入れ漁ってたら、だいぶ前にジャンクとして買ったM203グレネードランチャーが出てきました。
当初はこのランチャーの中にバンバン鉄砲(駄菓子屋で売ってるキャップ火薬のリボルバー)を仕込もうとして買ったのですが、現物見て諦めました。
何故ってこれ、トイテック製のガスガンだから、スライドバレル(ランチャーのハンドガード)が動かないんですね・・・(よく分からないでヤフオクで買ってしまった)
僕は実銃や今時のガスランチャーみたいにスライドバレルをオープンして、キャップ火薬を埋め込んだ40mmケースもしくはバンバン鉄砲のシリンダーをローディングできるようにしたかったので、この計画には使えないものでした。
しかし、ちょうど今回ベトベトの準備をしている時にこのランチャーを発掘したため、やっぱりコマンド(XM177E2)に付けたい衝動が。
だって今回やる『黒龍』って70年代に活動しただけあって、やたらM203の支給率高いんですもん。多分撤退した米軍の分が全部回って来たんだと思います。
なので、(電動ガンすら可動させる気が薄いので)この際ハリボテでいいからカッコつけに銃に取り付けてみました。
でも、ちゃんとしたグレネードランチャー買った事がないので、どうやって銃に取り付けるかいまいち分からず。
試しに銃のバレルに当てがってみると、なんとか付きそうな気がしたので、思いつくままに加工開始。
まずモナカ構造になってるランチャーから、ガズガンユニットを全撤去。ついでにマズルを塞いでいる板もドリルでバキバキに破壊・撤去。
次に銃側のレシーバーとバレルを固定しているプラスチックの部品から、ランチャー側と当たってしまう部分をニッパーでバキバキ切断。
ランチャーのレシーバー上部から、銃前側のスリングスイベル基部およびハンドガードリングが当たる部分をカット。
ランチャーのレシーバーに、先の部品を止めていたネジと同じ場所にドリルで穴あけ。
そしてそのネジでランチャー、バレル、銃のレシーバーを固定すると、ほら出来た!

お~!カッコイイ!ヽ(・∀・*)
銃のレシーバーはプラスチックなので首が軋まないか心配だったけど、ランチャー本体がオールプラ製でとても軽いので、剛性的には問題なさそう。
ガッチリ止まっています。

使った工具はニッパーとドリル、ドライバーのみといういい加減さ。
なのでランチャーのマズルを塞いでいた板を取り除いた痕が痛々しいです。
とりあえず今回は取り付けられるか試しただけなので、気が向いたらここも綺麗に整形して、本体も金属っぽく塗装しよっと。
ランチャーのブラケットと銃のフランシュサプレッサーの位置が合っておらず、サプレッサー根本のリングが取り付けられませんでしたが、これは実銃でも起こる現象です。
このサプレッサーおよびリングの段差は、位置的にM4カービン等に用いられるM203取り付け用ステップドバレルに似た印象を受けますが、実はM203の取り付けは一切考慮されていません。
何故ならXM177E2が設計された当時M203ランチャーはまだ存在しておらず、装着が想定されるのはXM148ランチャーのみでした。
そしてこのXM148のブラケットは、サプレッサー・リングより後ろのバレルに取り付けられました。

その後、1968年にAAI社が設計した(生産はコルト)新型ランチャーがXM203として採用され、ベトナムで使用されることとなります。
このXM203/M203の前側ブラケットはXM148よりも若干前方にあり、バレルではなくサプレッサー後端付近に取り付けるものでした。
しかし、どういう訳かブラケットの位置が微妙でサプレッサー・リングに当たってしまい、そのままでは上手く取り付けられません。
結局サプレッサー・リングは不要と見なされたようで、リングが外されている例をよく見ます。
また、通常(M16A1用)とは異なる、サプレッサーの位置に合わせたガイド付きのXM177E2専用ブラケットも使用されました。

このXM177E2用ブラケットは、後のXM4カービン(M16A2カービン/Model 727)でも引き続き使用されていますね。
最初はこのブラケットをM16A2カービン用だと思っていたので、「なんであんな草とか引っ掛かりそうな形してるんだろう?」と思っていましたが、XM177E2のサプレッサーの径に合わせたガイドだったんですね。納得。
これを手作りで再現するのはちょっと面倒なので、今回はトイテック純正部品のままでいいや。
なお、先ほどサプレッサー・リングは外されている事が多いと書きましたが、外されていないパターンもあります。
ちょっと不鮮明ですが、ブラケットはちゃんとサプレッサーとリングの間に納まっています。
これが純正で存在する部品なのか、何らかの改造が施された物なのかは、僕はまだハッキリとした情報を掴んでいません。
コレクターが所有する銃単体の写真では割とよく見ますが、アメリカの(実銃)AR-15ファンのフォーラムでは、この状態を再現するにはブラケットを自作するしかない、という話になってました。(本当かどうか知りませんが)
エアガンではこの取り付け方が普通ですが、少なくともベトナム戦争中はあまり見ない珍しい取り付けだと思います。
珍しいついでに、ショートバレルのM203発見。
我らがNKT作戦部『黒龍』第72作戦グループの人が使ってました。
M4カービンが普及した現在では普通に見えますが、当時ショートバレルのM203ってかなり珍しい気がします。
おまけ
高校生の時作ったXM177E2フォアグリップ仕様
ベトナム戦争期の米軍特殊部隊、偵察部隊ではこういう改造がよく行われていますね。

ふふふw
何を隠そう、これはマルイのエアコキ。

もともとエアコキのXM177E2にはポンプアクション用のハンドルが付いているので、そこ電動M16A1のグリップを固定しただけのお手軽カスタムです。
こうする事で外見のカッコ良さと連射性能を同時にアップ!我ながら良い思い付きだったと思います(・∀・)
ベトベトにこれも持って行ってみようかしら。
少なくとも、無可動電動ガンよりは戦力になるはず(笑)
発砲音が「ガチャ、バヨーン!ガチャ、バヨーン!ガチャ、バヨーン!」なので、
撃つほうも撃たれるほうも戦意を喪失する、極めて平和的なウェポンです。
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