2015年06月22日
山ガール
タイ北部の都市チェンマイに行った時の事。
事前にタイの友人たちに「モン族(苗族)の村に行きたい!」と言っておいたので、案内してもらう事ができました。
まずチェンマイ市街でソンテウ(ハイラックス改造した乗り合いタクシー)に乗って山を登る。
けっこうな高さまで上がりました。山の上からチェンマイ空港から飛び立ったばかりの飛行機が見えましたが、自分より低い高度で飛行機が飛んでる風景なんて初めて見ました。
途中に「チェンマイに行ったら必ず見なきゃ!」と言われる有名なお寺、ドイ・ステープがあるので、最終目的地はモン族村ですが、そのまずそこに参拝しました。
そしてお寺に続く長い階段で出会ったのが、モン族の女の子(7・8歳くらい)三人組。
観光客相手に、チップ払うと一緒に記念写真が撮れるという商売をしてます。せっかくなので僕らも写真をお願いしました。
すると女の子のうち一人が、僕の友人(タイ人)の事を気に入ってしまい、ず~と彼に抱きついて離れません。
よほど好みだったようで、自分からお姫様だっこまで要求してきました。
さすがに彼も「傍から見たら俺ロリコンじゃん!」って恥ずかしがってましたよ(笑)
まさか観光客で混雑する階段でこんな羞恥プレイする羽目になるとは。
そして彼女たちは「セルフィーしよう!」と言うので、ケータイ渡して自撮り開始。
初めて見る自分の姿を写しだすカメラという機械に大興奮!
・・・ではなく、毎回自分の写りをチェックして、「あーミスった」「これカワイイじゃん!」と女子だけで盛り上がるモン族の少女達。
そして何も教えてないのに、撮った写真を開いて画像エフェクトかけて可愛く加工。どのエフェクトにするかでまた盛り上がる。
そう、彼女達はスマホの機能など完璧に把握しているのだ。
そりゃそうだよね。子供とは言え、彼女達は僕らのような観光客を毎日何十人も相手しているサービス業労働者なんだから。
だけど、子供らしい一面もある。
みんなで撮るって言うからスマホ預けたのに、いつの間にか彼女達だけのセルフィー大会に。
そして自分達だけで盛り上がって、なかなかスマホを返してくれない。
なんかピースの手の形が完全に日本のギャルと同じだよ。
この歳から女の子は、いかに自分が可愛く写るかを考えてカメラの前に立つのか。
国は違えど女は女なんだな~
あの~、そろそろ行きたいんだけど・・・
という雰囲気だしても無駄。都合の悪い事はガン無視。さすが子供。
結局ほとんど自分達だけで撮ってるし。
このままだといつまで経ってもスマホを返してもらえないので、なかば取り上げる形で取り戻してようやく撮影タイム終了。
子供だと思ってナメてたけど、この歳から愛嬌とズルさを身に付けているとは流石ですな。
しかし真面目な話をすれば、彼女達モン族も少数民族とは言え、列記としたタイ国民。本来は学校に通い義務教育を受けているべき年齢です。
(タイは異民族に寛容な国であり、少数民族である事が就学の妨げになることは無い。バンコクに行けばインド系・ペルシャ系タイ人の学生なんてそこら中に居る)
チェンマイは大都市であり、この近辺に住んでいるモン族は普通のタイ人と何ら変わらぬ生活を送っているように見えますが、彼女達のように経済的な事情で子供が働かざるを得ない地域もまだまだ有るのだという事は実感できました。
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