2019年05月14日
はじめての家庭用ミシン
初めて自分でミシンを買いました。

実家に住んでいた時は親の工場にあるJUKIの工業用ミシンを使っていましたが、今は一人暮らしになったので、自分用のを買わざるを得なくなりました。
今回新調するにあたって、初めて使う家庭用ミシンとして選んだのは自動糸調子付きの電子ミシン、シンガー モニカピクシー DX 5720です。
親の工業用ミシンにはこの自動糸調子が無く、生地の厚みが変わる度に糸調子(上糸の張り具合)を調整するのがずっと面倒でした。
今回初めてこの自動糸調子を試してみましたが、こりゃ便利っす。お金を出す価値は十分にありますね。

シワが寄ってしまいそうなペラペラの生地一枚を何の調整も無く綺麗に縫えています!
また家庭用ミシンなら当たり前の機能ですが、ボタンホールが自分で作れるのもうれしいです。
実は、僕が今まで使ってきた工業用ミシンには、家庭用ミシンのように便利な機能は全くついていませんでした。
工業用という名前の通り、あれは縫製工場で複数の職人が作業工程ごとに分業して、何百・何千着と縫製する為の物なので、自動糸調子はありませんし、うちには穴かがり(ボタンホール縫い)用のミシンはありませんでした。
なので今までボタンホールを作る際は毎回、車で20分かけて穴かがり専門の業者に持ち込んでいました。
無論パワーや回転速度など、ミシンとしての基本スペックは工業用ミシンの方がはるかに上なんですが、僕のように趣味で自分用の軍服/コスプレ衣装を作るだけなら、むしろ家庭用ミシンの方がやれることが多くて便利なんだと改めて分かりました。
とはいえ、一口に「家庭用ミシン」と言っても機能・性能はピンキリなので、今回僕が自分用のミシンを選ぶにあたって考慮した条件をご紹介します。
【僕が欲しかった3つの装備・機能】
・フットコントローラー(フットペダル)
ペダルを足で踏んでミシンを操作するコントローラーです。家庭用ミシンではオプション装備となっていますが、当然両手が使えた方が作業が捗ります。と言うか、僕は工業用(フットコントローラー付き)以外を使った事がないので、これ無しでどうやって縫うのか想像できません。
・自動糸調子
上でも書きましたが、糸調子とは上糸を縫い込む強さ・テンションの事であり、どのミシンでも布の種類・厚みに応じて調整する必要があります。糸調子が合っていないと糸が緩んでいたり、逆にきつ過ぎて糸が切れたりして、まともに縫う事が出来ません。
安価(数千~1万円台)な『電動ミシン』は単にモーターで駆動するだけなので、糸調子は手動となります。手動調整の場合、糸調子は布・厚みが変わる度に毎回合わせる必要があり、またうまく合わせるには経験が必要なので、面倒くさい部分でした。ただし単にパッチ・ワッペンを縫い付けるくらいならば、厚みはそんなに変わらないので、一度合わせてしまえば手動でも問題ないかと思います。ちなみに数百万円する工業用ミシンも、プロの縫製職人が使う前提で設計されているため手動です。
その面倒な糸調子を圧力センサー・電子回路で自動調整してくれるのが自動糸調子機能で、『電子ミシン』または『コンピュータミシン』に搭載されています。値段は2万円~となりますが、僕のように服をバラして改造したりする人には便利な機能です。ただしすべての電子ミシンに自動糸調子が備わっている訳ではなく、手動の物もあるので、注意して選んでください。
・サイドカッター(ロックカッター)
ロックミシンのように『かがり縫い』ができるアタッチメントです。かがり縫いとは生地の縁を解れ留めしながら縫う事で、服の内側の布のつなぎ目になどに使われます。ロックミシンとは生地を切断しながらかがり縫いを行う専用のミシンです。
僕のように服のサイズを縮小したりスリム化する際には、余分な布を切り落としかがり縫いをする必要がありますが、そのためだけに専用のロックミシンを用意するのはお財布に優しくありません。
そこで普通のミシンに装着してジグザグ縫いをするだけで、自動で生地を断ち切ってかがり縫いが出来てしまう便利アイテムがサイドカッターです。さすがにロックミシンのように細かく綺麗には仕上がりませんが、自分用の服なら実用上問題無いレベルの出来になるようです。
この三つの条件を楽天市場で検索してみると、こんな結果になります。
ただし、同じミシンでも検索に引っかからない場合がありますし、ショップによって付属品は異なるので、条件だけでなく製品名でもう一度検索し直した方がいいと思います。今回僕が買ったのも、最初の検索結果には表示されなかったお店でした。
また、同条件の複数の候補からシンガーDX 5720を選んだ理由としては、
・パワー・剛性の評判がいい
・重さ8kgと重量級のため、ミシン自体が安定して縫いやすい
・自動糸調子付きながら手動でも調整できる
の三点になります。
まとめ
要約しますと、本当にパッチを縫い付ける程度の軽い作業なら数千円の電動ミシンでも十分です。
ある程度服をバラして改造したりする場合は、自動糸調子機能のある電子ミシンまたはコンピュータミシンが便利です。
様々な可愛い縫い模様が搭載されているコンピュータミシンは、軍服趣味には不要かも知れませんが、所帯持ちの方でしたら「きっと子供が喜ぶ」と奥さんを言いくるめてミシンを新調する口実に使えるかもしれません(笑)

ミシンが来たので、さっそく第2海兵大隊仕様のこの服を、次のイベントの設定に合わせて第1海兵大隊仕様に変えていきます。
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