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2022年01月13日

フォクフン製ヒュエット

※2022年1月14日更新
2023年3月18日更新

昨年8月に予約したフォクフン(オーストラリア)製のベトナム陸軍ヒュエット/ブラッドケーキ迷彩服が紆余曲折を経て先日ついに到着しました。
通常売価650米ドル(僕が買ったときはセールで550ドル)とかなり強気なお値段ですが、サンプル写真の段階でかなり出来が良いのは分かったし、ずっと普通の裁断(大ポケット)ヒュエットが欲しいと思っていたので、ちょっと背伸びして買ってしまいました。
(ヒュエット/ブラッドケーキ迷彩服については過去記事『ブラッドケーキ/ブラッシュ迷彩』参照)


フォクフン製ヒュエット
空挺部隊の徽章を縫い付け、1964~1967年頃の仕様にしました。胸ポケットを潰さないよう、一度ポケットを外してから胸章(天使の翼章)を縫い付けました。
さすが高級レプリカだけあって、生地、迷彩はパーフェクト。

フォクフン製ヒュエット
落下傘降下の際に空気の侵入を防ぐガスフラップもちゃんと再現されています。

フォクフン製ヒュエット
ただし肩当ては、背中側には無いのが一般的だったようです。(自爆工兵様から貴重な情報を頂きました。)


良いものを入手出来てテンション上がったので、部屋の中で自撮りしました。

フォクフン製ヒュエット
ライフルは昨年作ったJAC製M16A1改造のAR-15(モデル601)です。


これまで使っていたパンツァーファウスト(香港)製との比較

▼パンツァーファウスト製

フォクフン製ヒュエット
ベース生地の色がかなり明るい。それになぜかテーラー改造ジッパーポケット仕様のみ発売され、通常の官給(大ポケット)型は無かった。


▼フォクフン製

フォクフン製ヒュエット




おまけ:空挺型上衣

フォクフン製ヒュエット
今回フォクフンが再現した官給ヒュエット迷彩服上衣の裁断の事を、僕は『空挺型』と呼んでいます。
この空挺型はヒュエット迷彩服の裁断として1961年頃に採用されたもので、落下傘降下の際に空気の侵入を防ぐため前合わせが隠しボタンとガスフラップで二重に閉じられるようになっており、さらにポケットも隠しボタンの大きなものを備えていました。

また1965年頃に米軍1948年型ERDL迷彩(通称インビジブル)がベトナム軍で採用されると、このインビジブル迷彩服もその多くが空挺型の裁断で生産されました。
ただしヒュエット迷彩が落下傘降下を行う空挺部隊および特殊部隊にしか支給されなかったのに対し、空挺型インビジブル迷彩服は空挺・特殊部隊に加えて、落下傘降下を行わないレンジャー部隊や海兵隊にも支給されました。

フォクフン製ヒュエット
空挺型インビジブル迷彩服を使用するレンジャー部隊(1966年)






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この記事へのコメント
いつもメルマガで勉強させてもらってもらってます。今回の空挺型ですが肩当は前だけ付いているタイプが標準的です。あと尻当が内側に付いてます。ついでに言うと脇にベンチレーション用のスリットがあります。
Posted by 自爆工兵 at 2022年02月22日 23:08
自爆工兵さん
いつもご拝読頂きありがとうございます。

>肩当は前だけ
これまで前だけ肩当ては単なるバリエーションだと考えていましたが、たしかにその仕様もかなり多いようですね。ただ当時の仕様書でも出てこない限り確実に「標準」と言える仕様は分からないので、今後もサンプルを集めて、自分的に納得出来たら都度記事を改定していこうと思います。

>尻当
こちらは把握できているので、パンツのイラストを起こす際に再現したいと思います。

>脇のベンチレーション
こちらも有る物と無い物が存在しており、僕としてはどちらが標準的かは、まだ判断しかねるところです。

こういった服の細部については、当時着用されている写真からでは判断つかず、どうしても現在のコレクター所蔵品に頼るしかないのでサンプルの絶対数が少ないのが痛いところです。
とにかく情報ありがとうございました。今後もご意見ご指摘ございましたらお気軽にコメントください。
Posted by 森泉大河森泉大河 at 2022年02月23日 18:44
空挺型で確認したのは以下の9着です。
前期ブラッシュ生地:改造2着、未改造1着
後期ブラッシュ生地:未改造3着
インビジブル生地:未改造3着
未改造7着はベンチレーションと肩当は同じ造りでしたし、改造品2着はサイズダウンしてるのでベンチレーションは不明ですが後ろに肩当の縫い跡はありませんでした。それと59年製の米軍ユーティリティー型エクスペリメンタルタイガーもベンチレーションありましたので参考になれば幸いです。
Posted by 自爆工兵 at 2022年02月24日 20:40
自爆工兵さん
貴重な情報ありがとうございます!
僕は実物コレクションはやっていないので、情報源はほとんどネットで公開/販売されている服の写真に限定されてしまうため、そういった現物を確認された情報は大変ありがたいです。
確かに、そこまで前だけ肩当て+ベンチレーションの割合が高いという事は、そちらが基本の裁断だった可能性は大いにありますね。認識を改めたいと思います。
タイガーもベンチレーション有りが存在するというのは初めて知りました。50年代末はまだ2ポケット/ユーティリティー型も裁断が定まっておらず、色々試作したのかもしれませんね。
Posted by 森泉大河森泉大河 at 2022年02月24日 21:59
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