2023年04月05日
タハーンプラーン計画その3
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その後いろいろ物が集まり、80年代タハーンプラーン計画が大詰めを迎えました。
まずは先日来日したタイの友人にお願いしてタイで買ってきてもらったNanyangのスニーカー。

タハーンプラーンは国軍ではなく、タイ王国政府に所属する独立した準軍事組織なので、必ずしも国軍と同じ装備を使っているわけではありません。特にタハーンプラーンが発足して間もない1980年代は、予算が少なかったせいか、民生品が多く使われていました。
その中の一つが、タイの靴メーカーNanyangのスニーカーです。特にこの白一色のものは、タイでは一般的に『学生靴』と認識されているそうです。また同じものが日本ではセパタクロー用として売られているようですね。
靴はこれ以外にも、中国軍キャンバスブーツ(解放靴)やアディダスのスニーカー、サッカー用スパイクシューズの使用例も多々見られます。
その2 サッカー用ソックス

当時のタハーンプラーンで多く見られるのが、パンツの裾をサッカー用ソックスに入れるスタイルです。
これも民生品なので様々な色の物が用いられましたが、僕はコスプレするにあたり、単に色合いがカッコいいからという理由で紫色を着用する事にしました。
しかしこの紫色が曲者で、意外な事に、どんなに探しても当時と同じ白3本線の紫ソックスが見つかりません。もう海外のAmazonとかも探したのに全然売ってません。
諦めかけたその時、とある日本のスポーツ用品メーカーのサイトに、僕が探し求めていたデザインの紫色ソックスを発見!しかしそのサイトには、個人への直販は行っていないと書いてありました。でも諦めきれない僕は無理を承知でその会社に頼み込み、なんとか売ってもらうことに成功しました。
ご迷惑をかけてはいけないので会社名は控えさせていただきますが、感謝の念に堪えません!(先方も、なぜそこまで紫色にこだわるのか不思議だっただろうな)
その3 ファーストエイドドレッシング(包帯)

これはまだ確定ではないのですが、当時の写真にはファーストエイドドレッシングと思われるOD色のビニールに包まれた長方形の物体を、中国軍の56式弹匣袋の紐にテープで取り付けている例が多数見られます。
このドレッシング、売ってれば数百円で買える物なのに、なかなか在庫が見つかりませんでした。困って友人に相談したところ、友人から90年代の米軍の物を譲ってもらいました。ありがとう!
理想のスタイルにかなり近づいてきました。

ちなみに当時のタハーンプラーンは、中国に支援されたタイ共産党軍の討伐に投入されていましたが、一方で使用する火器・装備は56-1式自動歩槍(AKS)、56式機槍(RPD)、56式火箭筒(RPG-2)など、中国製の物が制式装備とされていました。なかなか矛盾していますよね。
(その後1990年代に入ると陸軍と同じM16A1やHK33の配備が進みます)
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