2016年01月09日
リエナクターの輪
リエナクトメントという趣味はアメリカが本場ですが、アメリカで行われるベトナム戦争イベントと言えば、当然アメリカ軍ごっこが主流となっています。
また世界的に見ても、ベトナム戦争ヒストリカルゲームは日本・韓国・中国・台湾・タイでも行われていますが、全てアメリカ軍ごっこがメイン。
(韓国やタイは参戦国なんだから、自国軍を演じたら良いじゃんと思うんだけど、やっぱり皆アメリカ軍をやりたがります笑)
日本は多分ナム戦イベント人口が世界で最も多いので、共産軍役の人も比較的多く、イベントの盛り上がり的に嬉しいですね。
しかしまぁ、見事なまでにベトナム共和国(南ベトナム)軍は人気ないですね。今さら過ぎて嘆く気もないけど。コレクションの世界では長年不動の人気を誇る軍隊なんだけどなぁ~
たまに欧米のグループで、白人に混じって一人だけアジア系が居て"ARVNの通訳"役だったりするけど、再現の主体はあくまで米軍。
なので、ある程度人数を揃えて共和国軍の再現を行うグループが存在するのは、今のところアメリカ、日本、中国だけのようです。

▲知り合いが所属する中国のグループ。活動拠点は香港だけど、メンバーは中国本土の人も多い。
エアガンやレプリカ軍服メーカーの多い中国だけあって、軍装の再現度はかなり高いです。
アメリカではアメリカ軍が主流と書きましたが、それでも共産政権を逃れて国外脱出したベトナム難民およびその家族は現在アメリカ国内に200万人くらい住んでいるので、彼らによる再現はかなり盛んに行われています。
ただし彼らの活動は亡き祖国を偲ぶベトナム系コミュニティの出し物であり、我々が言う趣味としての『リエナクトメント』とは若干異なりますが。
さらに去年は、ジョージア州アトランタのグループからも、「うちも共和国軍やってるよ~!」とコンタクトがありました。

左がリーダーのハウ君。
日本人も大戦以前と現在では体格が全然違うように、ベトナム人も(本土・在外ともに)現代の食生活のせいで体格が大きくなってて、見た目が当時のベトナム人っぽくない人が多いけど・・・
彼の友達はなかなか"当時っぽい"なぁ(褒め言葉)
しかもハウ君は大学で映像制作を学んでいて、リエナクト趣味の仲間と共にショートフィルムを作製し、昨年の全米学生映画祭(Campus MovieFest)に出品しています。
いや~、よく出来てますね!
敵も黒パジャマ着ただけの適当ベトコンではなく、ちゃんと人民軍だし。
そしてなにより、ベトナム語で台詞話せるのが羨ましい。
そんなハウ君から、日本で売ってるリプロ迷彩服欲しいよ~!チームの皆が欲しがってるよ~!とお願いされたので、昨年から何点か代理で迷彩服を購入、発送しています。
僕はあまりeBay見てないので、アメリカ国内での流通状況は知らないけど、わざわざ日本から買おうって言うくらいなんだから、意外と手に入らないらしいです。
彼らが喜んでくれたらそれで良いので、僕なりのボランティアです。
(さすがにPayPalの手数料分くらいはもらうけど、この前は重量の計算をミスってEMSの送料を1500円くらい安く伝えちゃったので、仕方なく自腹きった・・・)
いつかアメリカで彼らのイベントに混ぜてもらえたらいいなぁ~

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