2023年11月18日
ソミュールでカリウス中尉に会う
フランスでは、パリから遠く離れたソミュールにある機甲博物館(Musée des Blindés)、通称「ソミュール戦車博物館」にも行ってきました。
僕は今のメインの趣味であるベトナム史とは別に、元々戦車大好き少年だったので、ヨーロッパ随一の装甲車両博物館であるソミュールは、フランスに行くからには絶対行きたい場所だったのです。
そしてホームステイ先のエグリ市から車で3時間半かけてソミュールに到着。
事前にネットで、どんな車両が展示されているかは大体把握していたのですが、現地に行って初めて知ったことも多々ありました。
その一つが、第2次大戦期のドイツ陸軍のエース戦車指揮官、オットー・カリウス中尉のマネキン展示です。
実は僕、カリウス中尉が大好きで、かつては彼のコスプレもしておりました。(白い陸軍将校夏季制服はオーダーメイド)
▲22歳の時のカリウス中尉と、同じく22歳の時の私
カリウス中尉は2015年に他界されているので、実際に会う事はもう叶わないのですが、まさかドイツではなくフランスの博物館でカリウス中尉の展示に出会えるとは。
フランスは基本的にナチス・ドイツに対する憎しみがかなり強い国ですが、この博物館に限って言えば、ナチス・ドイツ軍に関する展示はドイツ本国と同等かそれ以上に充実しています。(戦後フランスがドイツ軍の装備を接収して使っていたので物が豊富に有るせいもありますが)
ドイツ陸軍だけならまだしも、武装SSの戦車服や軍装類までちゃんと展示してあったのは驚きでした。(武装SSは国軍ではなくナチ党の私兵組織。幾多の戦争犯罪の主犯とされています)
一方、フランスの博物館なので当然ながらフランス軍に関する展示は世界で一番充実しており、第2次大戦中の自由フランス軍や、ドイツ占領下で活動したレジスタンス/パルチザンに関する展示が見れるのは、ここフランスならではでしょう。
ちなみに博物館を見学中は外がすごい雨だったのですが、見学を終えて昼食を食べにソミュール中心街に行くと、急に晴れて青空が広がりました。
(博物館はソミュール中心街から7kmほど離れた住宅街の中にあり、周りにレストラン等は一切無い)
雨上がりの空に虹がかかりました。
帰りの高速道路でも虹を発見。
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