2013年09月18日
ベトナムフェスティバル2013

9月14日、東京代々木公園で行われた『ベトナムフェスティバル2013』に行ってきました。
実はこのイベントに行ったのは去年が初めてだったのですが、国際交流イベントとして楽しかったのはもちろん、
聞いていた通り、リエナクトの生活展示に使えそうなベトナム製の雑貨や食品が格安で手に入りました(笑)
去年買ったのは、アルミ製食器類(50~200円くらい)とサンダル(500円)。
※汚いのは僕が使ったからで、売ってた時は綺麗でした
今回ゲットしたベトナム包丁(380円)。ピーラーのように野菜をスライスできます。
他にもリエナクト用に限らず、面白いものが沢山ありました。
最近はネット通販でもこういうの扱ってる店が増えてるんですが、こういうイベントならいちいち送料かからないし、
店の人に直接話を聞けるのでベトナム文化の勉強にもなりますね。
もちろん買出し以外にも会場をぶらり。
屋台や展示ブースがたくさん出店しています。人混みも凄いけど。
しかし、実は会場行く前にラーメン二郎を食べたので、お腹いっぱいで食事はパス。
のどが渇いたので、他の人が飲んでて美味しそうに見えた『ココナッツジンジャーティーソーダ』(400円)を買いました。
見た目美味しそう。ジンジャーエールの紅茶風味みたいな味を想像して買った。
【感想】
飲んだ瞬間、豚のしょうが焼きの画が頭いっぱいに浮かんだ。
ジンジャーエールなんて生易しい物ではない。これは、純粋に生姜だ。
例えるなら、しょうが焼きのタレに紅茶と炭酸水混ぜた感じ。マジで。
ココナッツ感は皆無だった。
400円もしたので頑張って飲み干そうとしたけど、あまりにも生姜がきつくて
のどが痛くなったので、途中でギブアップ・・・。(のどが荒れてたせいもあるけど)
パクチーもヌクマムも全然平気な僕だけど、初めて苦手なベトナムの食品に出会ってしまった。
屋台ゾーンの後は、ベトナム文化展示ゾーンへ。
僕としてはこっちがメインの楽しみ。
男性用アオザイの横に、なかなか現物を手にする機会のない、カンドンを発見!!
アオザイはベトナム人の民族衣装として日本でも非常に有名ですが、アオザイは本来、このカンドンという帽子と
セットで着るのが男女ともにフォーマルなスタイルだそうです。
アオザイと言えば女性がノンラー(葉笠)被ってるイメージが強く、実際伝統衣装という位置づけにもなってますが、
あくまでノンラーは外出用の日よけなので、庶民の普段着レベル。日本で言う浴衣みたいなものですね。
一方、羽織袴や振袖にあたるのが、このカンドン姿。もちろんアオザイも刺繍の入った高級な物を着ます。
アオザイと帽子を身にまとう新婦新郎(ベトナムフォトジャーナルより)
お次は銅鑼(コンチェン)。
中華圏全般でメジャーな楽器ですね。
銅鑼はベトナム人だけでなく、中部高原(タイグエン)地方のデガにとっても欠かせない楽器です。
▼タイグエン地方のお祭り。銅鑼は手に持って叩く。
現在のベトナムは中国のように多民族国家を謳ってるだけあって、デガや北部の山岳民族の衣装も展示してありました。
デガの上着と、伝統道具の一つである背負いかご(どの部族かは分かりませんでした)
ただし、現在のデガは祭事以外に民族衣装を着る機会が無いため、この服は昔ながらの手織り・手刺繍ではなく
工業的に量産された物であり、細部は昔と異なっていると思います。裾にはファスナーまで付いてるし(笑)
本来デガの衣装は、部族はもちろん住む集落やその人の地位によってデザインがそれぞれ違うので、
量産品ではその意味を正しく表わせないはずなんですよ。
ドイモイ政策以降、ある程度少数民族独自の文化が解禁されたとは言え、細部を見れば失われたものって結構ある気がします。
あと写真撮り忘れましたが、一番気になったのは少数民族への支援の呼びかけのポスターで、
ベトナム北部に住むモン族と思しき少女の写真に、「貧困に苦しむ少数民族に支援を」なんて書いてありました。
それ自体はいい事ですし、僕も何か力になりたいですが、その前に、なんで社会主義国家であるはずのベトナムで
一部の民族のみが貧困に喘いでいるんでしょうねぇ?
なんでフランスに味方したモン族や、アメリカに味方したデガだけは、経済発展の恩恵を受けられないんでしょうねぇ。
誰のせいで貧困になってるんですかねぇ?多民族国家ってなんなんですかねぇ?
さて、ベトナムフェスティバルの宣伝にも書いてありましたが、今年は『日越外交関係樹立40周年』らしいです。
あれ?日本とベトナムって1951年のサンフランシスコ平和条約以来国交あるじゃん。40年な訳ねぇべ。と、素で思ってしまった。
あれですね、パリ休戦を機に結ばれたベトナム民主共和国(北ベトナム)との国交って意味なんですね。
日本とベトナム共和国(南ベトナム)は1951年以来、多数の政府系支援や民間企業・団体が行き来し、
政治・経済面でも大切な友好国だったはずなんですが、その二十数年間は全て黒歴史にされてしまったようです。
僕は南ベトナムが(少なくとも1955年以降は)れっきとした独立国であり、その政府が無くなったとは言え当時日本と
友好的であった南ベトナム国民は今もベトナムに多数住んでいるので、今年は『日越国交62周年』だと主張したいと思います。
だからなに?って話だけど・・・
そう言えば日本ベトナム友好なんとかって団体のブースでもらった旅行会社の案内も、なかなかの内容でしたねぇ。
「平和について考えよう」
「日本軍占領下のベトナムの惨状」
「米帝とその傀儡政府の悪行」
「ベトナム人民の解放」みたいな文句がゾロゾロ。
ベトナム以外にも、韓国や中国、台湾への『謝罪』ツアーが目白押し!
ああ、これって、そっち系の団体の公然企業じゃんw
「ベトナムと寄り添って五十数年」って、それ50年前からベトナム労働党(共産党)とつるんでますって事だじぇ・・・
ま、こういうのが見れたのも勉強ですわ。ベトナムが現在も共産主義国家であるという実感がわきましたw
なんか後半は体制批判になっちゃいましたが、僕はベトナム大好きですよ!
ただ、好きであるからこそ、権力によって捏造された偽りの歴史には、はっきりと物申します。
この記事へのコメント
楽しそうなイベントですね!
ARVNパックに鍋やアヒルやら生活感溢れる南ベ装備が好きです。
左翼団体www
ARVNパックに鍋やアヒルやら生活感溢れる南ベ装備が好きです。
左翼団体www
Posted by Oscar
at 2013年09月20日 10:14

>Oscarさん
アオザイ姉ちゃんの透けブラがたくさん見れて良かったですw
鍋は僕も探しているのですが、最近はダイソー風の中国製ステンレス鍋に取って代わられ、
ナム戦期のような昔ながらのアルミ鍋はベトナム本国でも滅多に見ないそうです・・・
フランス軍のアルミ鍋は南べも使っているので、生活展示に使っていますが、
リュックに付けるにはデカ過ぎるんですよね。ちょうどいいサイズが欲しいです。
あっち系団体って、本来の政治的主張を隠して、聞こえの良い言葉で素人を引きずり込もうとするのが怖いですw
アオザイ姉ちゃんの透けブラがたくさん見れて良かったですw
鍋は僕も探しているのですが、最近はダイソー風の中国製ステンレス鍋に取って代わられ、
ナム戦期のような昔ながらのアルミ鍋はベトナム本国でも滅多に見ないそうです・・・
フランス軍のアルミ鍋は南べも使っているので、生活展示に使っていますが、
リュックに付けるにはデカ過ぎるんですよね。ちょうどいいサイズが欲しいです。
あっち系団体って、本来の政治的主張を隠して、聞こえの良い言葉で素人を引きずり込もうとするのが怖いですw
Posted by タイガ
at 2013年09月20日 14:28

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。