2014年11月13日
MVCキャンプ&撮影会 その2
1日目の続き
2日目は米軍供与タイガー※着てMSF(マイクフォース)っぽく。
※いわゆる普通のタイガーストライプの事。米軍がCIDG(=現地民反共ゲリラ部隊)に供与するため、ベトナム海兵隊戦闘服の迷彩(ジャーキョプ/虎皮)をコピーして日本などの東アジア各国で生産させた軍事支援物資の一つ。
米軍特殊部隊やLRRP隊員も自費購入して勝手に着用(規則違反)したので、そちらの方で有名になってしまったが、本来は米兵が着る服ではない。また各々のメーカーが見よう見まねでそれっぽく作ったコピー品に過ぎないので、無数にバリエーションがある。
1日目は雨だったのでカメラを出すのが億劫で、iPhoneのカメラで撮ったあと加工したニセ古写真でしたが、
この日は晴れたので、ちゃんと1959年発売のレンジファインダー機、フジカ35SEで撮りました。(でもデジタルで加工はしている)

CIDG部隊の編成にはCSF(Camp Strike Force)、MSF(Mobile Strike Force)、MGF(Mobile Guerrila Force)といろいろ有るけど、
どれも服や装備なんてほとんど変わらないので、自作のトリコロール柄ネッカチーフで、MSFっぽさをアピール(笑)


以下、画像加工するのが面倒臭いのでそのまま。
前々から思ってたんですが、CIDGコスプレするにあたり、普通にタイガー着てブッシュハットもタイガーを被っちゃうと、どうも日本人が米軍特殊部隊コスプレしてるように見えてしまうんです。(CIDGの衣装再現的には正しいんだけど)
なので今回はあえて、ブッシュハットは被らずベトナム軍のOD色キャップにしました。CIDGは米軍グリーンベレーが組織したとは言え、編成上はベトナム軍LLDB(特殊部隊)内の部隊なので、服も帽子もブーツもベトナム軍の装備が普通に支給されています。
そこで今回僕が使ったキャップが、50~60年代の警察予備隊・陸上自衛隊のもの。

これは米軍(OG-107)ユーティリティキャップを日本でコピーしたものですが、オリジナルとは異なり、後ろ側にサイズを絞る紐がついています。いかにも日本っぽいですね。

なんで米軍ではなく、わざわざ自衛隊のを使うかと言うと、実はベトナム軍でも当時、まったく同じ形状のキャップが使用されていたからです。

ベトナム戦争当時、日本は東アジアにおける米軍軍事援助物資の最大の生産国であり、大量の日本製被服・装備が(一度米軍に納入された後)ベトナム軍に供与されていました。
そして、それら軍事物資を生産していた日本のメーカーというのは、技術的にも生産能力的にも、元々自衛隊に装備品を納入している業者である場合が多かったようです。
なので、この自衛隊キャップと、ベトナム軍に供与されていたキャップは、同じメーカーで生産された同一の物である可能性は十分にあるだとう、という考えからコレクションとして持っています。
なお、相方のホアン君が被ってるのは、ベトナム軍で広く用いられた米軍ホットウェザーキャップ(ベースボールキャップ)のコピー品。
90年代のカンボジア王国軍の物で代用しています。いいねぇ~!
また今回ブーツは、CLASSIFIEDさんで販売中のフランス軍タイプキャンバスブーツを、ベトナム軍で大量に使用された日本製MDAP生産(主に韓国および日本製)製キャンバスブーツ風に改造して使いました。
まず、ロゴの入ったゴム板を外す。(縫い付けなので、跡は目立たない)
新たに貼り付けるゴム板を作る。僕は今回、表面のザラザラ感を再現すべく、滑り止めのついたビニール手袋を素材にしてみました。
実物からゴム板の大きさを採寸。手袋を同じ大きさに切り出し、セメダインを塗布。
付ける位置も、実物と比べながら大体同じになるように接着。(手前が実物、奥が自作品)
とりあえず現状で、ここまで出来ました。パッと見良い感じ♪ (キャンプで刷いたので汚れてます)
残る改造ポイントとしては、、
・アイレットをアルミ色の物に交換
・ブーツの丈を穴二つ分短くカットする
・土踏まずの部分にアイレットを追加
ここまでやれば完璧ですね。そのうち進めたいと思います。
おまけ
ホアン君のGIコットを修理。そうです、あのプラスチック製ビーチクがボキっといってました。
新品の交換部品に取り替えるだけなんですが、やった事ある人なら分かるはず。あの折れた側を取り外す時の煩わしさを。絶対設計ミスですよあれ。



でも、この作業するの2回目なので、割と早く終わりました。
当時もこんな修理したのかなぁ。
Posted by 森泉大河 at 16:38│Comments(2)
│リエナクト・コスプレ│自作グッズ│【ベトナム共和国軍】│被服・装備│DSCĐ/CIDG計画│【インドシナ少数民族】│1954-1975
この記事へのコメント
毎度ながら資料性の高い記事に感服します。
マイクフォースのトリコカラースカーフ、洋書のボルスタット氏の挿絵で見て似たのを探したのは若き日の思い出です。
クラッシファイドさんのブーツは自分も気になってました。参考となる加工例に感謝です。
一足遅かったらパラディウムブーツを切り刻む所でした。
追伸
明日から、久々にナム装束をする為に旧友に会いに行ってきます(岐阜)
マイクフォースのトリコカラースカーフ、洋書のボルスタット氏の挿絵で見て似たのを探したのは若き日の思い出です。
クラッシファイドさんのブーツは自分も気になってました。参考となる加工例に感謝です。
一足遅かったらパラディウムブーツを切り刻む所でした。
追伸
明日から、久々にナム装束をする為に旧友に会いに行ってきます(岐阜)
Posted by Q州の一匹狼
at 2014年11月13日 16:56

>Q州の一匹狼さん
マイクフォースと言ったらやはりこの柄ですよね!
CIDGのスカーフは中隊識別色だったようですが、トリコロール柄はベトナム各地のマイクフォースで見られるので、年代と地域の考証を考えなくていいので楽です(笑)
丈の長いキャンバスブーツは長年探し続けていたので、非常にありがたいです。仕入れてくれたクラッシファイドさんの心意気に感謝です!
NAM☆NAMの記事楽しみにしてます!
マイクフォースと言ったらやはりこの柄ですよね!
CIDGのスカーフは中隊識別色だったようですが、トリコロール柄はベトナム各地のマイクフォースで見られるので、年代と地域の考証を考えなくていいので楽です(笑)
丈の長いキャンバスブーツは長年探し続けていたので、非常にありがたいです。仕入れてくれたクラッシファイドさんの心意気に感謝です!
NAM☆NAMの記事楽しみにしてます!
Posted by タイガ
at 2014年11月15日 12:50

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