2020年02月09日
RTミシガン営内・外出着
うちには改造やインシグニアを付ける目的で買ったのに何年もほったらかしの軍服が沢山あります。
去年は自分用のミシンまで買ったのに、「作ったところで着るイベント無いし」と、いまいち気分が乗らず、ほとんど手を付ける事はありませんでした。
しかし探していたインシグニア類もそろってきたので、今年は新しい被服を増やす前に、まずこれら作業途中の軍服をちゃんと着れる状態にセットアップする事を目標にしたいと思います。

その第一弾が、ベトナム軍NKT雷虎CCN RTミシガンのフルパッチ営内・外出着です。
当時の写真がこちら↓

RTのローカルメイドパッチはまだしも、胸に米軍SFパッチやCIBまで付けちゃってて、実にいやらしいです。
そしてこれをレプリカで再現した服が今日ようやく完成しました。

服はEA製のレプリカ(ポプリン生地・迷彩服型)をそのまま使いました。※ボタンは戦中同型の戦後ベトナム製ボタンに交換
上に挙げた当時の写真の左の人物が着ているのは、当時ベトナム軍のERDL迷彩服としては最も多く見られるリップストップ生地・エポレット型(肩当無し)に見えるのですが、そこまではちょっと再現できなかったです。
しかしまぁ、こういう服は兵士個人がお洒落として思い思いに用意するものなので、他の見本写真のようにベースになる服はバラバラですから、僕はあまり気にしていません。
また見本写真では左袖の雷虎パッチの上にAIRBORNEタブが有るのか無いのかは判別できませんが、遊びついでに、黄枠のローカルメイドAIRBORNEタブも付けちゃいました。カッコいいだろ~!
一方、こんな服を作っておいて言うのもなんですが、僕は普段リエナクトや撮影会を呼びかける際には、「服にパッチなんて付けなくていいですよ」と呼びかけるくらい、野戦服にインシグニア類を付ける事を他人にはお勧めしていません。
一度服にパッチを縫い付けてしまうと、その服は付いているパッチの設定に縛られてしまい、演じられる年代・場所がかなり限定されてしまいます。
例えばBĐQ(レンジャー)の服に群・大隊タブを付けた場合、その服を着られるのは、そのタブが使われた年代・場所の設定の時だけになります。
これをイベント単位で設定・統制するのはほぼ不可能なので、集団で何かする時は、考証間違いにならないよう、可能な限り軍服に付けるインシグニア類を減らした方が安全なのです。
そして究極的には、インシグニアを何も付けない事が、最も自由で経済的で、何より考証間違いを避ける確実な方法という結論に至りました。
たしか武道も突き詰めていくと、最終的には戦わない事が武道の完成形という話をバキで読みました。それと似たようなものです。
とは言え、僕も軍装コスプレイヤーの端くれ。服にインシグニアを付けたくなる気持ちはよ~く分かります。
なのでイベントの際は、僕から見て間違いの無い最低限のパッチを案内、ないし自家製プリントパッチを配るようにしています。
何かパッチや軍装の考証について分からない事がありましたら、お気軽にコメント欄からご質問ください。
僕自身、人に訊かれて確認したら、それまで分かってたつもりで誤解していた事に気付く事も多々ありますので、その確認を行う事自体が趣味として楽しい事なのです。
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