2021年01月19日
迷彩のお名前
迷彩パターンの名前というのは国によってけっこう違うもので、英語圏と日本のマニアで言い方が違うのはもちろん、ベトナムでも独自の呼び名が付けられています。
中でも英語圏で「タイガーストライプ」や「ブラッドケーキ」として知られる迷彩パターンはベトナム共和国軍が開発したものなので、英語よりもベトナム語で呼んだ方がベトナム国産感が出る気がします。
またその他のベトナム軍で使われた迷彩についても、ベトナム語で何と呼ぶか知りたかったので、幾人かの研究者・マニアの協力を得てベトナム語、英語圏、日本それぞれで使われている呼称をまとめました。
まだ呼び方が分からない迷彩もあるので、何か情報をお持ちでしたらコメントからお知らせ頂けると助かります。

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2025年3月、この記事の内容を含む、
『ベトナム共和国軍の軍装1949-1975 Vol.1』を
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歴代の被服・装備・軍装例をまとめたフルカラー図解です。
是非お買い求めください。
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この記事へのコメント
タイガさま
ご無沙汰しております。
非常に興味深い情報ありがとうございます。
ひとつお尋ねしたいのですが、ジョンソン本におけるTSの「ソク・ラン」という呼称は、当時のベトナム本国においてはどのような位置にあたるのでしょうか?
「しましま」とか迷彩柄全体を指すような意味になりますか?
ご無沙汰しております。
非常に興味深い情報ありがとうございます。
ひとつお尋ねしたいのですが、ジョンソン本におけるTSの「ソク・ラン」という呼称は、当時のベトナム本国においてはどのような位置にあたるのでしょうか?
「しましま」とか迷彩柄全体を指すような意味になりますか?
Posted by poemaquince at 2021年08月28日 18:47
poemaquince様
お久しぶりです。僕はジョンソン本を持っていないのでどういう文脈で書かれているか分からないのですが、ローマ字のスペルが分かれば、ベトナム人の友人に聞いてみます。スペルをお教えいただけますでしょうか?
お久しぶりです。僕はジョンソン本を持っていないのでどういう文脈で書かれているか分からないのですが、ローマ字のスペルが分かれば、ベトナム人の友人に聞いてみます。スペルをお教えいただけますでしょうか?
Posted by 森泉大河
at 2021年08月29日 15:07

タイガさま
恐縮です。こんな感じです。
sọc rằn
ベトナム文字が分からないのでこれで正しいかどうかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
恐縮です。こんな感じです。
sọc rằn
ベトナム文字が分からないのでこれで正しいかどうかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by poema15 at 2021年08月31日 21:17
追伸
あと、ベトナム語でのベオガムの発音は、「ベオギュン」ではなく「ベオガム」のほうが音が近いということでよいでしょうか。
あと、ベトナム語でのベオガムの発音は、「ベオギュン」ではなく「ベオガム」のほうが音が近いということでよいでしょうか。
Posted by poema15 at 2021年08月31日 22:01
poema15様
さっそくベトナム人の軍装マニア友達に「sọc rằn」の意味を訪ねてみました。スペルはそちらで合っています。
彼曰く、sọc rằnは英語にするなら「Stripe camouflage」だそうです。日本語では「縞柄迷彩」と言ったところでしょうか。
当時のベトナムでどう使われていたかはわかりませんが、語感的には、迷彩全体と言うよりも、タイガーのような縞模様を特に指していそうな言葉に聞こえます。(少なくともダックのようなまだら模様には使わなそうな言葉です)
なおベトナム語では「R」はザ行に近い発音をするので、カタカナで書くなら「ソクザン」の方がオリジナルの発音に近いようです。
さっそくベトナム人の軍装マニア友達に「sọc rằn」の意味を訪ねてみました。スペルはそちらで合っています。
彼曰く、sọc rằnは英語にするなら「Stripe camouflage」だそうです。日本語では「縞柄迷彩」と言ったところでしょうか。
当時のベトナムでどう使われていたかはわかりませんが、語感的には、迷彩全体と言うよりも、タイガーのような縞模様を特に指していそうな言葉に聞こえます。(少なくともダックのようなまだら模様には使わなそうな言葉です)
なおベトナム語では「R」はザ行に近い発音をするので、カタカナで書くなら「ソクザン」の方がオリジナルの発音に近いようです。
Posted by 森泉大河
at 2021年08月31日 23:12

>「ベオギュン」と「ベオガム」
同じブログの中で表記が変わってしまい申し訳ありません。
僕の耳では、Beo Gấmの「Gấm」の部分は、話す人次第でギュン、ギュム、ガムと、聞く度に違って聞こえるくらい曖昧な音なので、カタカナ表記が適当になっていました。
ただし、母音の「ấ」の部分だけ切り取って聞く場合ははっきり「ア」と聞こえるので、最近は「ガム」と書くようにしています。
こうして結局はメジャーな読み方である「ベオガム」に戻ってしまいましたが、上のRをザ行で発音するように、基本的にはベトナム語に英語的なローマ字読みは通用しないので、単語ごとに耳で確認してその都度カタカナ表記を考えているため、このように日本人には聞き取りにくい音の表記が曖昧になる事は、どうかご容赦ください。
同じブログの中で表記が変わってしまい申し訳ありません。
僕の耳では、Beo Gấmの「Gấm」の部分は、話す人次第でギュン、ギュム、ガムと、聞く度に違って聞こえるくらい曖昧な音なので、カタカナ表記が適当になっていました。
ただし、母音の「ấ」の部分だけ切り取って聞く場合ははっきり「ア」と聞こえるので、最近は「ガム」と書くようにしています。
こうして結局はメジャーな読み方である「ベオガム」に戻ってしまいましたが、上のRをザ行で発音するように、基本的にはベトナム語に英語的なローマ字読みは通用しないので、単語ごとに耳で確認してその都度カタカナ表記を考えているため、このように日本人には聞き取りにくい音の表記が曖昧になる事は、どうかご容赦ください。
Posted by 森泉大河
at 2021年08月31日 23:25

タイガさま
さっそくの調査ありがとうございました。
しましま柄というニュアンスでオッケーだったのですね。
外国語の発音の表記については、ご指摘のとおりと思います。私も以後ベオガムにします。
あと、とても恐縮なのですが、もしお時間等が許されるのであれば、ウィキペディア「タイガーストライプ」などにベトナム共和国観点での情報を書き加えていただけませんでしょうか。タイガさんのブログは「あの時代」のインドシナ地域に関してトップクラスの情報量と精度だと思っております。生半可な小生など足元にも及びません。
そのうちお時間のある時にでもぜひお願いいたします。
さっそくの調査ありがとうございました。
しましま柄というニュアンスでオッケーだったのですね。
外国語の発音の表記については、ご指摘のとおりと思います。私も以後ベオガムにします。
あと、とても恐縮なのですが、もしお時間等が許されるのであれば、ウィキペディア「タイガーストライプ」などにベトナム共和国観点での情報を書き加えていただけませんでしょうか。タイガさんのブログは「あの時代」のインドシナ地域に関してトップクラスの情報量と精度だと思っております。生半可な小生など足元にも及びません。
そのうちお時間のある時にでもぜひお願いいたします。
Posted by poema15 at 2021年09月01日 19:15
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