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2021年01月19日

迷彩のお名前

迷彩パターンの名前というのは国によってけっこう違うもので、英語圏と日本のマニアで言い方が違うのはもちろん、ベトナムでも独自の呼び名が付けられています。
中でも英語圏で「タイガーストライプ」や「ブラッドケーキ」として知られる迷彩パターンはベトナム共和国軍が開発したものなので、英語よりもベトナム語で呼んだ方がベトナム国産感が出る気がします。
またその他のベトナム軍で使われた迷彩についても、ベトナム語で何と呼ぶか知りたかったので、幾人かの研究者・マニアの協力を得てベトナム語、英語圏、日本それぞれで使われている呼称をまとめました。
まだ呼び方が分からない迷彩もあるので、何か情報をお持ちでしたらコメントからお知らせ頂けると助かります。

↓画像クリックでPDFが開きます。
迷彩のお名前


ベトナム語呼称と意味

注:
これらベトナム語呼称のうち、僕が戦争当時の資料で使用例を確認しているのは、今のところ「カーキ」のみです。
その他はあくまで現在のベトナム人が使っているもの、あるいは「~と呼んでいたらしい」と伝え聞くところに依るものですので、ベトナム戦争当時もこの呼び方であったかどうかはまだ確証が得られていません。


迷彩のお名前
・Khaki / Kaki (カーキ):カーキ色
・Xanh Olive (サインオリーブ):オリーブ緑
この色は、当時のベトナム軍の資料で「Kaki」と呼ばれていた事が確認できるので、当ブログもそれに倣い、「カーキ」と呼んできました。
ただし現在では、ベトナム語でも「Xanh Olive(オリーブ緑)」と呼ぶのが普通のようです。


ベトナム語における迷彩の名前で、「パターン」や「柄」に相当する言葉が「Bông(ボン)」および「Hoa(ホア)」です。
この二つの単語は共に通常「花」を意味する言葉ですが、同時に「華やか」という意味も持ち、そこから転じて「模様」「柄」という意味で使われています。

迷彩のお名前
・Bông Beo (ボンベオ):豹柄(北部発音)
・Bông Báo (ボンバオ):豹柄(南部発音)
・Beo Gấm (べオガム):豹皮
いわゆる「ダックハンター」系迷彩は、ベトナム語では「豹」系の名前で呼ばれています。
「ベオガム」というベトナム語呼称は、マニアの間では1960年代前半に米軍がCIDG向けに生産した迷彩服を指す事が多いですが、当のベトナム人は迷彩パターンの細かな違いなど気にしておらず、本来ベオガムはフロッグスキンやパラシュート生地も含めたダックハンター系迷彩の総称だそうです。


迷彩のお名前
・Da Cọp (ザーコップ):虎皮
・Rằn Ri (ザンズィー):縞柄
・Sóng Biển (ソンビェン):波
・Bông TQLC (ボン テークィエルセー):海兵隊迷彩
「タイガーストライプ」系迷彩は、ベトナム語ではその模様を「虎」、「縞」、「波」に例えた名前で呼ばれています。
またベトナム海兵隊がこの迷彩を開発・着用した事から「海兵隊迷彩」とも呼ばれています。
なお当ブログでは、海兵隊の正式な迷彩服と、それを米軍や民間メーカーがコピーしたものとを区別するため、便宜的に前者を「ザーコップ」、後者を「タイガーストライプ」と分けて呼んでいます。


迷彩のお名前
・Bông Huyết(ボンヒュエット):ヒュエット迷彩
ウィンドプルーフ生地の「SAS」系迷彩は、ベトナム料理の定番食材ヒュエット(血のプディング)」に例えられます。赤黒い模様の部分がヒュエットの色にそっくりなのはもちろん、なんだか緑色や薄茶色の部分も含めて、この迷彩全体がヒュエット入りのサオザヘー(野菜炒め)ブンボーフエなどの料理を連想させる気がします。
ちなみに僕はベトナム料理全体には抵抗ありませんが、もともとレバーの味・臭いも無理なくらいなので、このヒュエットも食べられません。


迷彩のお名前
・Hoa Rừng (ホアズン):森林迷彩
・Bông Dù (ボンズー):空挺迷彩
「ERDL」系の迷彩は、その見た目から「森林/ジャングル」に例えた名前で呼ばれます。
また英語圏では、ベトナム国産ERDLパターン(図の一番右)は「レンジャー部隊(BĐQ)の迷彩」というイメージで呼ばれますが、ベトナムではERDL系は総じて「空挺部隊()の迷彩」と認識されているようです。


迷彩のお名前
・Nho (ニョー):ブドウ
「ミッチェル」は、見たまんま、ブドウの葉の事です。


迷彩のお名前
・Hoa màu đất (ホアマウダット):土色模様
「クラウド」系、つまり米軍リバーシブル迷彩のミッチェルの反対面、およびその柄から派生したベトナム国家警察の迷彩は、その色から「土」に例えられます。






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