2021年11月03日
続・射撃技能章
以前、『調査中のベトナム軍インシグニア ①射撃技能章』で、謎のまま終わっていた射撃技能章のデバイスの正体が分かりました。
意外な事に、海外のコレクターの人が実物を持っていたので、画像を見たら一目瞭然。

真ん中に付いていたのは武器のミニチュアではなく、銃器の種類を記したバー(デバイス)でした。
またこのサンプルから、射撃技能章は少なくとも6種あったようです。
M.1: M1小銃
ĐẠI-LIÊN: 機関銃
TRUNG-LIÊN: 軽機関銃
TIỂU-LIÊN: 自動小銃
CẠC-BIN: カービン
SÚNG-LỤC: 拳銃
またこのサンプルの中にはありませんが、もしかしたらグレネードランチャー(PHÓNG LỰU)や無反動砲(KHÔNG GIẬT)、対戦車ロケット(CHỐNG TĂNG)等のバーも存在したかもしれませんね。
さらに別の研究者からの情報によると、ベトナム軍の射撃技能章には、以下の3つの世代があるとの事です。
1st (1960年代初頭の短期間のみ?): 黒台布、ピストルのミニチュア
2nd (1960年代初頭-1963年9月): 星無し、ライフルのミニチュア
3rd (1963年9月9日-1975年):星付き、銃器種名のバー

しかし前回の記事に載せたように、星あり(3rd)なのに、2ndと同じくライフルのミニチュアが付いている例も存在しており、本当にこの分け方で正しいのかどうかは、まだ確証が得られていません。

▲上の世代分けに従うと、右は2ndだが、左は謎。
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