2022年10月27日
初期のハチェットフォースとエアコンパッチ
※2022年10月28日更新







ベトナム戦争期、米軍MACV-SOG SOG-35が主導した越境特殊偵察OP-35/C&C部隊と言うと、米越合わせて6人または12人編成の『偵察チーム(RT)』が有名ですが、OP-35内にはそれとは別の役割の部隊も存在していました。それが『ハチェットフォース』と『エアコン』です。
ハチェットフォースはRTへの増援や目標への待ち伏せ攻撃を任務とする即応強襲部隊で、1チームは米越合わせて20~40名程度で構成されていました。
エアコン(航空調整班)については資料が少なく具体的な規模はまだ分かっていませんが、名前からしてFAC(前線航空管制)を専門とする小規模なチームだったと思われます。
以下は、最初期のOP-35のFOB(前進作戦基地)、FOB-1(後のCCN)およびFOB-2(後のCCC)に存在したハチェットフォースおよびエアコンのパッチと使用例になります。
ハチェットフォースやエアコン部隊自体は1966年から1973年まで存在したようですが、これらの部隊章は今のところ1966-1967年頃の短い期間でしか確認できていなため、1967年に各FOBがC&C部隊に改名される前の短い期間のみ使われら物だと思います。
ハチェットフォース強襲中隊 (Hatchet Force Raider company)


▲FOB-1 (トゥアティエン省フーバイ) 1966年
エアコン/航空調整班(AIRCON / Air-Conditioning)


▲FOB-2(コントゥム省コントゥム) 1966年
1966年頃のFOB-1およびFOB-2の勤務証明書には、これら初期のハチェットフォース/エアコンのパッチが描かれています。


実はこれらの証明書は、軍ではなく現場の兵士が勝手に作った非公式な物なので、内容はかなり冗談めかして書いてあります。ベトナム思い出あるある的な感じ。
当時の米兵しか分からない内容もあるので日本語訳はしませんが、興味ある方は読んでみてください。

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