2014年06月21日
ベトナム戦争とタイ料理
※2024年2月14日更新
ベトナムやラオス・カンボジア派遣タイ軍、タイ国内の共産ゲリラ掃討戦、はたまた仏領インドシナとの国境紛争まで。
特にタイ軍vsフランス外人部隊の戦いは興味深いです。考えてみれば19世紀に仏領インドシナができてから1954年に消滅するまで、タイとフランスって100年近く戦争してるんですよね。
彼と話してて、僕が最近タイ料理にハマってると言うと、彼はベトナム戦争が生んだ二つのタイ料理を教えてくれました。
カオ・パット・アメリカン(ข้าวผัดอเมริกัน / American fried rice)

この料理はベトナム戦争時代、タイに駐留するアメリカ空軍・海兵隊向けに創作されたタイ料理だそうです。
このメニューを考案したのは、当時タイ国内の空港・鉄道などでレストランやバーを経営していたスリーパン・マニーワット婦人で、アメリカ人の好みに合うようタイの炒飯カオ・パットを基に、ケチャップ味にしてアメリカンブレックファースト風のハムや目玉焼きを加えた物でした。
この料理はアメリカ兵に大変好評で、今ではアメリカにあるタイ料理レストランの定番メニューだそうです。是非食べてみたいですねぇ!
日本のタイ料理屋にはあまり置いてないっぽいですが、レシピはネットに載ってるので、自分で作ってみるのも良いかもしれません。(何となく味は想像つくし)

スリーパン・マニーワット婦人(チャーリー・チャン)
後に出家して尼僧になられたようです。
そしてもう一つが、日本でもそこそこ有名な
ソムタム(ส้มตำ / Green papaya salad)
画像引用:Wikipedia
なんとこれも、彼が言うにはベトナム戦争の影響で生まれたタイ料理だそうです。
なぜならこの料理のメイン食材であるパパイヤはタイに自生しておらず、タイに駐留したオーストラリア軍が自国からパパイヤを輸入して食べたのが始まりとの事。
ええ~!これオーストラリア人向けの創作料理だったのかよ!
今でこそタイはパパイヤの輸出国みたいですが、そもそも自生していないので当時は輸入しないと手に入らない食材だったようです。
※ソムタム自体は昔からある料理ですが、パパイヤを使うようになったのはオーストラリア軍の影響だそうです。
服や装備なら我々ミリタリーマニアでもある程度調べることはできまずが、こういう食文化の事情は現地の人にしか分からないので、とても勉強になりました。
ナム戦好きな方、ベトナムもいいけど、R&Rやるならタイ料理店が狙い目ですよ!
僕は脳内南ベトナム人なのでR&Rないけど・・・
※くれぐれもレストランに軍装で行くなんて馬鹿丸出しなことはしないようお願いします。
【おまけ】
ラオス派遣タイ軍特殊部隊@ロンチェンCIA基地 (1972年)

画像引用:Wikipedia
Posted by 森泉大河 at 20:43│Comments(0)
│【タイ】
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