2015年01月13日
おすすめベトナム映画
僕のところには時々、「南ベ装備やるのにお勧めの映画ってありますか?」というご質問を頂くことがあります。
あります。あるんですよ。超お勧めのが。
Chiếc bóng bên đường (道端の影) / 1973年
出演: Kim Cương, Kiều Chinh, Thành Được, bà Bảy Nam, Vũ Thành An
監督 : Nguyễn Văn Tường
<ストーリー>
ある日、少年が外で遊んでいたところベトナム地方軍(DPQ)駐屯地の地雷原に足を踏み入れて身動きが出来なくなってしまった。
少年の姉マイが見守る中、部隊指揮官のトゥアン中尉は自ら地雷原に入り少年を救出。後日、駐屯地近くの洋裁店に勤めるマイはお礼を言う為駐屯地を訪問し、DPQ兵士達と親睦を深める。
マイは弟を助けてくれたトゥアン中尉に惹かれていったが、トゥアンと同部隊のロアン中尉は以前からマイを好きだったためトゥアンをライバル視し、恋の三角関係に発展する。
(中略)
ようやく結ばれたトゥアンとマイだったが、戦争は無情にも二人の中を切り裂き、トゥアンは戦死する。
トゥアンを失ったマイと弟たちは悲しみにくれるが、トゥアンが教えてくれた勇気と慈しみの精神はいつまでも消えることは無い・・・
(中国語とフランス語字幕しかないので台詞がぜんぜん分からないんですが(笑)、映像と中国語字幕の漢字、あとキャプションから何となく分かったストーリーはこんな感じ)
Nắng Chiều (晴れた日の午後) / 1973年
出演: Thanh Nga, Hùng Cường, Phương Hồng Ngọc, Ngọc Phu
監督: Lê Mộng Hoàng
ベトナム・香港合作
<ストーリー>
そこでタイ中尉は村の娘ヒェーと出会い、二人は恋に落ちる。しかしヒェーの従姉妹もタイの事が好きになってしまい、恋の三角関係に。
そしてついに嫉妬に駆られた従姉妹は暴漢を雇い、ヒェーを強姦させてしまう。深く傷ついたヒェーは家を出て尼寺に入り、家族とも縁を切ってしまった。
タイとヒェーの家族は彼女に戻ってくるよう説得し、苦しみを共に分かち合い生きていく決心をする。
どちらも当時のベトナムのスター歌手が演じる恋愛物です。いつの時代もこういう美男美女の三角関係は鉄板なんですね。
それに軍の全面協力で作られた割には、娯楽作品に徹しているので共産軍を非難するような政治色のあるメッセージが皆無というのが驚きです。
10年以上外国からの侵略に晒され続けてるとそれが普通になってしまい、わざわざ映画で主張するまでも無いのかな。イスラエルの映画もそんな感じだし。
軍服等の考証に関しては、俳優以外は何から何まで全部本物使ってる映画なので間違えようがありません。衣装もセットも、多分エキストラの兵士も本物。
当時は娯楽映画として作られた物ですが、もうほとんど歴史上の映像資料です。服等がアップで写るシーンはコマ送りでガン見ですよ。
そんなものがYoutubeで見れるなんて、なんて良い時代なんでしょう。ありがたや、ありがたや
以上、僕がお勧めできるベトナム共和国軍が登場する映画は、今のところこの二作品だけです。(戦後制作の映画はストーリーも含めて見れたものじゃない)
相変わらずベトナム軍は悪役だし着てる服もメチャクチャだけど、学生のデモを鎮圧する警察官と野戦警察(CSDC)だけは何故かやたらリアル。空挺師団っぽい人たちが着てるパステルリーフ迷彩も全部本物。
The Killing Fields (キリング・フィールド)
ベトナムではありませんが、是非見ておいていただきたい映画がこれ。
ベトナム戦争と同時期にお隣のクメール共和国で行われていたカンボジア内戦(1970-1975)を取材し、その後の民主カンプチア政権による大量虐殺を生き延びたジャーナリストの物語。
もう何度見たか分かりません。僕が最も影響を受けた作品の一つです。軍装蒐集はベトナムがメインな僕だけど、あの時代を描いた戦後制作の映画としては、このキリングフィールドが一番だと思ってます。
どなたか一緒にFANK(クメール国軍)ごっこやりません?パッチは僕が用意しますので。
今年の目標
日本を印度支那にしてしまえ!
オレにパクチー食わせろ!オレはいつでも香りにこだわるぜ!
オレに魚醤を飲ませろ!オレはいつでも香りにこだわるぜ!
代々木で見たカンドンの男よ
オレをいざなえメコンの流れに
日本印度支那化計画はまだまだ始まったばかりだ。
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。