2014年04月25日
またYoutubeから
空飛ぶ首相 グエン・カオ・キ(1965年)
「お!このB-57、米軍じゃなくて南ベ空軍機だ!」と思ったら、中から出てきたのはグエン・カオ・キww
この人ジェット爆撃機まで操縦してたのかw
南ベトナム空軍司令官であったキ少将はこの年の2月、グエン・バン・チューら軍の若手将軍グループと共にクーデターを実行します。(1965年クーデター)
当時南ベトナムは国家評議会議長ファン・カク・スーを首班とする文民政府がようやく復活したばかりでしたが、実際には先の権力者グエン・カイン大将が政治を牛耳っており、カイン大将の排除はアメリカの意向でもありました。
そしてクーデターの結果、カイン大将およびその一派は失脚。6月にはグエン・バン・チュー中将が国家元首である国家評議会議長へ、グエン・カオ・キ少将が首相へと就任したのでした。(1967年からはチューは総統、キは副総統となる)
チョーライ病院修復作業(1967年)
アメリカ海軍シービーズ(建設工兵隊)が中心となり、ベトナム・アメリカ軍双方の兵士によりサイゴン市内のチョーライ病院の修復作業が行われた様子です。
作業している兵士は、南ベトナム側が陸軍空挺師団、アメリカ側は陸軍と空軍の兵士もいますね。
アメリカ軍は映画みたいに「ゲッサム!ゲッサム!」とか言いながら同盟国の民間人を殺しに行った訳ではないので、こういうAID(国際開発協力、人道支援やインフラ設備工事)はベトナム派遣アメリカ軍の一般的な任務の一つです。

空挺師団の兵士が着ている服の生地は『インビジブルパターン(もしくはコマーシャルリーフ)』という比較的初期のリーフ系迷彩です。
翌年の1968年初頭(つまりテト攻勢の頃)には、空挺師団では米軍『低地用ERDL(グリーンリーフ)』をコピーした新型迷彩がかなり普及しているので、ちょうど切り替わる直前だったようですね。
このチョーライ病院は1900年にフランスが建設した歴史ある病院だそうで、この時点で作られてから67年が経過していました。そりゃボロくなりますね。
また、このチョーライ病院は1971年から、大戦中の日本軍軍政下における被害への賠償金として日本政府によって無償で建て替え工事が行われ、1974年に東南アジア最大の総合病院として診療を再開、現在に至ります。
装甲列車輸送隊(1967年)
これまた珍しい鉄道輸送隊の動画です。
実は以前から南ベトナム軍の装甲列車の存在は確認していたのですが、具体的にどういう部隊が運用していたのかはよく分からなかったんです。
それがこの動画で、兵士の部隊章を確認できたので輸送隊(Quân Vận)だという事が分かりました。

輸送隊の詳しい編成についてはまだ把握出来ていないので今後も調べていきたいと思います。
装甲列車隊にも米軍のアドバイザーが付いているようですが、どういう職種の人なんだろう?
米軍にも鉄道輸送部門があるのかな。
海軍河川強襲船団と海兵隊(1970年)
敵陣を強襲する海軍河川強襲船団(Giang Đoàn Xung Phong)と海兵隊(TQLC)第1大隊"怪鳥"です。
こりゃ最近見つけた動画の中で一番ですね。こんな動画に出会えるとは思いもよりませんでした。

この動画の何が良って、海兵隊だけじゃなく、なにげに海軍の船員の服装もよく分かる事。
青い"VIET-NAM"タブなんて初めて見ました。(今まで赤しか見た事ない)
ヘルメットに階級直書きも陸軍ではやらないので新鮮に見えます。
といったところで、今日はここまで。
僕のYoutubeの再生リストは公開しているので、興味のある方はご覧下さい。
この記事へのコメント
グエン・カオ・キが着ているフライトス-ツの左胸のパッチは、
ベトベトで某大佐のMA-1の右肩についてましたね。
装甲列車なんてナチスか宮崎アニメかって感じですw
タイガ軍海兵のパッチ入手したんだから出番ですよ!
ベトベトで某大佐のMA-1の右肩についてましたね。
装甲列車なんてナチスか宮崎アニメかって感じですw
タイガ軍海兵のパッチ入手したんだから出番ですよ!
Posted by Oscar
at 2014年04月27日 20:48

>Oscarさん
あのパッチ(第83特別航空団"神風")は人気があるのでレプがいろいろ出てますね。
右胸の第518飛行隊はレプが無いので、いつか布プリで自作しようかと思っています(^ω^)
装甲列車は元々フランス軍が使っていたもので、第1次インドシナの時の車輌が60年代まで南ベで現役でしたw
仏軍装甲列車部隊はサイゴンの他ハノイにも駐屯していたので、もしかしたら北ベトナムでも使っていたかもしれないですね。
海兵隊は、まだ政府軍支給のタイガーを持っていないので、一式揃うのは先になりそうです。
タイガーではなく、70年代のパステルリーフが支給された海兵隊も面白そうだなとも思ってますが(笑)
あのパッチ(第83特別航空団"神風")は人気があるのでレプがいろいろ出てますね。
右胸の第518飛行隊はレプが無いので、いつか布プリで自作しようかと思っています(^ω^)
装甲列車は元々フランス軍が使っていたもので、第1次インドシナの時の車輌が60年代まで南ベで現役でしたw
仏軍装甲列車部隊はサイゴンの他ハノイにも駐屯していたので、もしかしたら北ベトナムでも使っていたかもしれないですね。
海兵隊は、まだ政府軍支給のタイガーを持っていないので、一式揃うのは先になりそうです。
タイガーではなく、70年代のパステルリーフが支給された海兵隊も面白そうだなとも思ってますが(笑)
Posted by タイガ
at 2014年04月28日 16:17

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。