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2014年07月09日

最近買った本

メコンに死す
ピリヤ・パナースワン (著), 桜田 育夫 (翻訳)

メコンに死す―インドシナ戦争の裏面を語るノンフィクション・ノベル (アジアの現代文学 7 タイ)

1975年、ラオスは長年に及ぶ内戦の末に、王政を廃止、共和制に移行した。このラオス革命の陰には、右派と左派に引き裂かれ、それぞれに利用されたあげく、大量の難民となって国外に脱出せざるをえなかったモン族(メオ族)の悲劇があった。本書は、このインドシナ戦争の影の部分を克明に描いたドキュメンタリー・ノベルで、ヴァン・パオ将軍やプーマ首相など実在の人物も登場する異色作である。著者は米国の援助機関や難民キャンプでモン族の人たちと長い付き合いがあったタイ人ライター。口絵にはモンの日常風景、主要政治家などの写真を配し、資料的にも貴重である。
(Amazon内容紹介より)

第1次および第2次インドシナ戦争におけるモン族とフランス、アメリカ軍との関りは、以前の記事『モン族を想って』大雑把には書きましたが、ベトナムに住む少数民族に比べるとまだ本格的に調べた事がなかったので、これを機にラオス内戦全般を勉強していきたいと思います。
※モン族はインドシナ半島に住む山岳民族なので広義の『モンタニャール』にあたりますが、南ベトナム領内でCIDG計画に参加した中部高原のモンタニャール(デガ)とは別の民族です。
ヌンパイ(米酒)など一部文化は似通った点もありますが、同族のミャオ族が中国に多く住んでいるように、基本的には中国四川省周辺を発祥とする民族です。
彼らは少数民族でありながら、ラオス王国時代はラオス軍内で軍閥を形成する一大勢力でした。

最近買った本
▲ラオス王国軍HSGU(モン特別遊撃隊) 1974年12月7日
『ラオスは戦場だった/竹内 正右 (著), クレイ バッシンジャー (編集), Clay Bussinger (原著)』より



Du FLM au FULRO
Mark Phoeum Po Dharma (著)

Du flm au fulro

フランスで発行されたベトナム少数民族自治運動組織FULROに関する研究本です。
ローマの本屋から船便で1ヶ月かけて来ました。それでもAmazonで注文できちゃうんだからインターネッツはすごいなぁ。
これからしばらくフランス語と格闘する日々が始まるのか・・・(Google翻訳任せだけど)
ちなみに中は文章だけで写真はゼロですw
ただし、1964年の"FULROの反乱"の際、蜂起したFULROメンバーがダクラク省の省都バンメトートを占拠した時の市内の見取り図とか、マジよく調べたなっていう内容です。
時間かかっても読む価値ありますよ、多分。



でも本当は、レロイさんで売ってる『TÌM HIỂU PHONG TRÀO TRANH ĐẤU F.U.L.R.O.』って本が一番欲しい資料なんです。

▲TÌM HIỂU PHONG TRÀO TRANH ĐẤU F.U.L.R.O.(FULRO闘争運動について)
FULROの南ベトナム政府への武装闘争が終結した1969年当時に、南ベトナム国内で発行された本です。
FULRO関連史料としてはマジ最強の一次史料だと思います。
けど貴重な本だけあって、さすがに値段が張りますね。
こんなの買うの大学の研究者とかだろうから、一般向けの値段じゃないっすわw

しか~し、僕は諦めなかった。
なんとこの本を持ってるベトナム人のFULRO研究者が、内容の要約と掲載されている写真を公開してくれていたのです!

カモンバン (Cảm ơn bạn)!!!

もちろんガッツリ保存しましたw
ありがたや、ありがたや。

まぁ翻訳作業にすごい時間がかかるので、内容を理解するのはだいぶ先の話なんですけどね。




おまけ:FULRO幹部ビフォーアフター

コック・クソール氏
(左)FULRO幹部時代 (1965年 プノンペン・インドシナ人民会議)
(右)現・DFI(デガ基金)代表 (2010年 ブリュッセル・被迫害クリスチャン国際セミナー)

最近買った本



ロン・ネイ氏
(左)第3期FULRO副司令官時代 (1980年代 カンボジア・モンドルキリ省)
(右)現・MHRO(モンタニヤード人権機構)代表 (アメリカ・ノースカロライナ州 ローリー) 

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この記事へのコメント
はじめまして質問でフルロ関係ないですが南ベトナムの地方軍もm1956装備の恩恵していたのですか?
Posted by 割り箸 at 2014年07月15日 17:28
>割り箸さん
はじめまして。地方軍もM1956装備をメインに使っていました。地方軍は1964年以降は正式な陸軍部隊なので、装備や被服は歩兵師団の歩兵部隊とほとんど変わりません
ただし南ベトナム軍では部隊に関らず、M1956装備のフィールドパックおよびスコップカバーだけは、ほぼ100%使いません。おそらく支給されていなかったと思われます。
以前の記事に、地方軍の写真と動画がいくつか載っていますので、参考にどうぞ。
http://ichiban.militaryblog.jp/e541186.html
Posted by タイガタイガ at 2014年07月15日 18:09
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