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2019年09月15日

人種とは?

 今回はミリタリーとは関係無い上に、ちょっと不純な(でも男としては当然の)動機から始まったお話です。

 自分のパソコンに保存してあるセクシーなデータが多くなってきたので、ちょっと整理しようと思い、フォルダー分けを始めました。
個人別にフォルダーを作るのは当然として、さらに整理整頓するため、その上位に、人種による分類フォルダーを作ることにしました。(国別だと多くなりすぎる上に整理する目的から外れるので、外見的特徴による人種別とした)

 こうして東アジア、東南アジア、スラブ、アングロサクソン、ラテン等とフォルダを作っていった訳ですが、この中で、人間を「人種」で分けるという事の難しさ、そして無意味さが分かってきました。

 例えば、金髪碧眼のフランス人女性は当然アングロサクソンかと思いきや、フランス人は全体としては歴史的にラテン系(あるいは地中海人種)に分類されるそうです。
 また褐色黒髪美女のlironちゃんは、顔的にラテン系に見えたのでラテンフォルダに入れていたのですが、あとになって彼女はイスラエル人(ユダヤ人)だと分かり、ユダヤ人をラテン(かつてのローマ人あるいはカトリック文化民族)に入れるのはなんか失礼だよなと思いました。
 と言うか、「ユダヤ人」がある程度まとまった民族集団(イスラエル民族)だったのは2000年以上前の事で、その後は中東・北アフリカ・ヨーロッパ全土へと広範囲に散り散りとなっていったので、当然各地で混血が進み、今やユダヤ人を遺伝的な意味での人種・民族としてまとめる事は不可能であり、実質的にはユダヤ教を信仰する、あるいはヘブライ系言語を使う宗教・言語による民族分類と見なすのが一般的なようです。ただし実際には(その地域の様々な定義によって)ユダヤ系に分類される人の中には非ユダヤ教徒や非ヘブライ系言語話者も含まれるので、もう訳が分かりません。

 この辺は、反ユダヤ主義の筆頭たるナチス・ドイツも、すでにドイツ人との混血が進んでいる中で迫害する対象たるユダヤ人をどう定義するか苦慮したようです。しかし彼らは結局細かい事を考えるのが面倒くさくなり、最終的にはドイツ人から見て「ユダヤっぽい」と思えばユダヤ人と見なすというかなり曖昧かつ身勝手で主観的な分け方をして無辜の人々を殺していきました。
 またナチス関係でいえば、彼らは「アーリア人種」という怪しい概念を引っ張り出してレイシズムを国策とした訳ですが、これにはインド・ヨーロッパ語族すべてが含まれるので、北欧系のパツキン長身色白白人も、黒人並みに色黒のインド人(南アジア人)も、みんなアーリア人種に含まれます。その上同盟国だからという理由で日本人まで「名誉アーリア人」と呼んでいたんだから、彼らの人種概念がいかに非科学的かつ恣意的なものだったかよく分かります。

 しかし「科学的」であれば分かりやすいかと言うとそうでもなく、いわゆる「白人」と同義に使われる事の多い「コーカソイド」という遺伝子による概念でも、北欧から北アフリカ、北西インド人まで全てが含まれてしまい、一般的な(あるいは僕がセクシーフォルダに求めていた)「人種」という概念には収まりきらないものでした。

 同様にアジアも、単純に地域によって東アジア、東南アジア等と人種(外見)を分けられるものではなく、例えばタイ人は、中国に近い北部には色白が多い(もともとタイ系民族は中国から南下してきた)一方、南に行くほどクメール人、ビルマ人、マレー人との混血が進み褐色・色黒の人が多くなっていきます。フィリピンにはスペイン人の血が流れている人もかなり多いです。
 さらに国土の広い中国は、モンゴル系からテュルク(西アジア/イスラム文化圏)系まで千差万別。ちなみに僕はとあるテュルク系中国人の娘が超お気に入りです。

 もっと言えば、僕自身が、いわゆる日本人の典型的な顔立ちではありません。タイやベトナムに旅行した際に現地人に間違われる事は慣れっこでしたが、先日、ついに日本国内で、駐車場の係員に「日本語話せますか?」と聞かれました。もう笑うしかありません。
 僕の父親も色黒で顔が濃いので「沖縄の人?」と度々聞かれますが、うちは信州(長野)発祥の家系で、曽祖父の代から埼玉に住んでいます。でも、もしかしたら、何百年か昔には、南方から来た渡来人がご先祖様にいるかもしれないですね。僕が趣味の上でも東南アジアが大好きなのは、自分の顔立から彼らに親近感を感じているからかも知れません。

人種とは?
 タイでベトナム空軍コスプレした時の写真。自分でも笑っちゃうくらいリアルだなぁ。日本人だと名乗るにはあまりに説得力の欠ける写真です。(でも胴長短足な部分だけは大和民族の特徴を継承しているぜ!)
 ただしこんなに色黒なのは何度も日焼けを繰り返したせいで、元々地黒という訳ではありませんでした。今でもお尻と太ももはわりと色白です。疑うならメールアドレスを教えてください。僕の美白でツルツルなお尻の写真をお贈りします。

 ええと、何の話でしたっけ?

 要は、人類とは何万年もかけて遺伝的多様性を広げながら生きてきた一つの種族であり、それはどんなに離れた遺伝子を持った人間同士(男女)であっても子孫を作れることからも確実な事です。
 「人類皆兄弟」なんて綺麗ごとを言うつもりはありませんが、少なくとも僕自身は、時代や権力によって左右される人種・民族という概念に縛られる事なく、これからも世界中の綺麗なチャンネーの写真を集めて行こうと思います。

え???




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Posted by 森泉大河 at 21:22│Comments(4)言論
この記事へのコメント
政治的思惑に左右される事なく人類穴兄弟を貫くとは、素晴らしい心掛けだと思います。
私もそうでありたい。
私は東南アジア中央アジアで常に韓国人に間違われています。
タシュケントの空港で荷物をまとめるの苦労していたら韓国人に韓国語で話し掛けられ、「????いるぼん!いるぼん!」と言うたら「あ~、いるぼん!ハッハッハー!」とか良く通る声で笑いながら去って行きました。
せっかく声かけてくれたんだから手伝ってくれや、と思いました(๑'ᴗ'๑)
Posted by 連続射殺魔 at 2019年11月02日 01:37
連続射殺魔さん

そんな私でも、いまだ半裸でワイルドな生活を続けるアフリカやアマゾン先住民の女性は守備範囲から漏れてますので、真の人類穴兄弟を目指すにはまだまだ鍛錬が足りませんね。

実際には遺伝子の近い同じ民族内でも、顔は個人差がかなり大きい部位なのに、一方で人々の頭の中にはほぼ共通の、その民族の「典型的な顔」のイメージが存在しているというのは面白いですね。
なんでも人類は、より安全に子孫を残すために異性(生殖相手)に「より平均的な遺伝子」を求める本能があり、それを見分ける最も分かりやすい部位が顔であったため、人類は無意識にその集団の中での「平均的な顔」のイメージを頭の中で作り、それを「美しい顔」と評価付けるようになったそうです。
つまり連続射殺魔さんは韓国に行けばイケメン扱いの可能性大です。僕も日本じゃ言われた事ないのに、タイ人やベトナム人にはいつもイケメンと言われます。
まじめに移住を考えようかな…
Posted by 森泉大河森泉大河 at 2019年11月02日 11:21
ゴメンなさい、裸族や原住民とかアマゾネスとか大好きです。
韓国は行ったことがないので分かりませんが、ベトナムに行ったら向こうの普通のネーチャンらがとにかく親切にしてくれたのには驚きました。日本の女性からはではあれほど苛烈な態度を取られていたモノですから。

ま、それはそれとして、実は私もユルくではありますが、タイ国その他への移住を検討しているところです。
Posted by 連続射殺魔 at 2019年11月06日 16:54
連続射殺魔さん

昔TVの深夜番組で見た話しなので真偽のほどは不明ですが、普段ほとんど裸のような姿で暮らしているアフリカのとある部族は、エッチの時に決して全裸にはならないそうです。
当人曰く、「全裸とは動物・獣の姿であり、人間である我々は全裸になど興奮しない。服を着て(あそこが隠されて)いてこそ女は美しい」だそうです。
普段から半裸で生活しつつ、しかも着エロ好きという、幸せな世界を垣間見ました。

この世に苦痛の無い場所なんてどこにも無いでしょうが、少なくともその環境に「納得」できるかどうかは、人生の意義に大きく関わる部分ですよね。他人に与えられた環境の中にいると、いつまでも不遇を他人のせいにして鬱屈した感情を抱き続ける事になりますが、自分で選んだ事なら、例えそれが失敗であっても、これは自分の責任なのだと納得できるので、気分がだいぶ違うものですよね。僕はこれに気付くまでに30年かかりました。もっと早く気付けてればと悔いもありますが、これも自分で経験しなきゃ分からない事なので、まだ気付けただけマシなのだと思うようにしています。
Posted by 森泉大河森泉大河 at 2019年11月08日 19:37
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